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1.

今までに
無くしたものごとをひとつずつ
丁寧に数え上げて見せては
笑い

今まさに
指先からほろほろと零れ
落ちた
それを
見送っては
泣く

かなしく
 ....
九歳のときに父に犯され
十一のときに母親を撃ち
十三のときに車を盗んで
十五のときに国境を越えた

シンディ
油とゴムの匂いがする
後部座席がいつもの居場所
二十の年までに
 ....
(ゆっくりと わらった)



螺旋系に抱き合う
全てが終わった後のくらやみのなかで
遠くにいる小さな影が僕に向かって手を振るのが見える
生まれることさえ許されなかった無数の ....
蕩けた砂が滲入を続ける内耳迷路
既に自壊を始めつつある 褐色の背中に口を寄せ
愛していると呟いた

微笑む金色の闇の中で僕たちは陥入する
滑らせる指にかすかな違和感 ああ
それは多分 彼女 ....
atsuchan69さんのUtakataさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨が降るとき、きみは- Utakata自由詩608-9-1
シンディ- Utakata自由詩208-8-21
死者たち- Utakata自由詩708-2-7
砂の海- Utakata自由詩106-10-28

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