すべてのおすすめ
満員電車の中のつり革を
片腕を伸ばしたまま
必死になって握り締め
このつり革は自分ものだと
態度で主張する
そんなわずかな場所が
そんなに欲しいのかい
数分後にはみんな降りてしまうよ
　.... 赤い風船は空に向かって上っていった
高いところから見下ろす風景を見て
ハイな気分になっていった
下から吹き上げる気流が
自分の足をどんどん持ち上げてくれる
もうすぐ雲に届きそうだ
すると雲　.... 晴れた日の夕暮れ
その詩人は必ず川原に現れた
夕陽を眺めては
気持ちを溶かし込みながら
一つの詩を生んでいった
ある時は静かに悲しく
ある時は力強い魂を
言葉を使いながら描いていった
　.... ようやく晴れた青空に
風船がひとつふたつ みっつ
きっと誰かの夢にちがいない

あそこの空からも
風船がひとつふたつ

いつの間にか
空には風船でいっぱい
大きいものや小さいもの
　.... 誰も通らない道端の
枯れ葉が揺れるその場所は
風が自由に向きを変え
空へと戻る交差点

風と風とが巡り会い
互いの全てを確かめて
冷たい空気に温もり添えて

どこからともなく寒いねと　.... 通りゆく
たわわな枝の柿の実は
豊かな秋と心実らす

歩みゆく
連なる虫の声を聞く
奏でる秋と心響かす

鳥が舞い
遠い空へと消えてゆく
秋の広さに心飛び立つ

木の葉揺れ
　.... 子どもだったあの頃
放課後みんなと遊んでた
空が赤くなる頃
もう帰らなくちゃと
誰かが言い始め
その日が終わるものだった

一人で家に向かうその道で
夕焼けがやたらとまぶしかったけど
　.... 詩を書くあなたは
言葉に恋をすることは
自由ですが
言葉と交際することは
禁止です

愛していることを
愛していると書いては
いけません

愛している以上に
愛を言葉で綴らなけれ　....

atsuchan69さんのぽえむ君さんおすすめリスト（8）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
悲しい占領地	- ぽえむ君	自由詩	26*	07-6-5
赤い風船	- ぽえむ君	自由詩	11*	07-4-1
夕陽の詩人	- ぽえむ君	自由詩	15*	07-3-13
空には風船	- ぽえむ君	自由詩	20*	06-11-24
風の交差点	- ぽえむ君	自由詩	17*	06-11-20
歌は詩となり詩は歌となる	- ぽえむ君	自由詩	10*	06-10-11
子どもの頃の夕焼けは	- ぽえむ君	自由詩	17*	06-9-30
詩を書くあなたは	- ぽえむ君	自由詩	17*	06-9-29

---

すべてのおすすめを表示する

推薦者と被推薦者を反転する