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この街ではモデルガンでさえ
傷つけるために作られてない
なのに痛みを確かめることのできない傷が
殴り・殴られもしないのに  
おれの皮に無数についているのは何故
そして誰も知ることがないこと ....
夕陽が走ってくる
いびつに走りつづけるおれに
それはそれでかまわないと
聞こえてくる
夕陽が輝きをましながら走ってくる
虹の魚は歌っている
花束のような喉で同じことを歌う
虹の魚は母
 ....
おれたちを殺してくるものすべてをこの手で排除するなら
おれたちにいったい何がのこるというのだろう
シールのはげた醤油差し
ドラグストアに並ぶシャンプーの群れ
大根の花
そういうものにおれたち ....
atsuchan69さんの長束静樹さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
皮目- 長束静樹自由詩424-9-17
アルテマ- 長束静樹自由詩224-4-2
おれたちは雑貨にすぎない- 長束静樹自由詩524-1-16

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