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一丁目の交差点で、
君が立ち止まって、
ヘーゼルのケーキを買っている時
時は巻き戻されて、
君の額の薄い部分で、
頭痛のように少しくぐもった。

そよ風が、
音もなく、
アルペジオの ....
「うそだよ」

やあやあこんにちは。

あたし、はだし。
いつも、はだし。

にわとりはいつも
はだしっていう
小説があったよ。

にわとりの頭を
ピストルで撃ったら、
はだ ....
「タロット」

占いをしたの、
とり残されて。
気づいたら、
未来からの便りいがい、
なんにもなくなっていた。
さびしいね?
くちなしの花……
淋しいね?


「思い出の朝」
 ....
「静謐の海」

漁師は、海から海へ渡った
女は、港と湊で眠った……
旅人は、街々をさ迷って商いした

時計が、泣く
時計の歌が、聴こえる……
女が謡って、いる

老師が、材木で子ど ....
main() {
   あなたに=声をかけて()
   }

声をかけて() {
   かみさま=あいつらは遠くへ行く()
   }

あいつらは遠くへ行く() {
   クローバー ....
「よふけのおいのり」

おいのりは気もちがよくって
あたらしいシャツに
あたらしいこころ
あたらしい宝石を身につけて
あたらしい体すら手に入ると

そんなふうに思っていたけど
よふけ ....
「スマホをすてよ」

デニムシャツのポケットに
ボードレールをつっこんで
スマホをすてよ
街へでよう!
いや、街にはでない
僕はスターフィールドの怪人
この館のなかを
ぐるぐる ぐる ....
 これが風景だって? 私はマーマレード・ジャムの小瓶のなかにあって、異次元の倒錯を経験している。──ここにも空がある。ここにも海がある。それらはオレンジの種であり、オレンジの皮である。<空・海。>── .... 「晴れの日の午前」

はれのひのごぜん
あなたを訪れたよ
くものすきまから
ひかりがさして
くもじたいも少なくて
あれやこれや
こんぐらがって
つまるところ晴れで
わたしの見ている ....
「異世界への扉」

ガリレオを信じていた幽霊が
異世界への扉を開いたら
見事に恐竜の生きている世界!
過去と未来の違いなんてないんだよ


「センチピード」

それは細長い
むか ....
「ははのことが」

ははのことが
どうしても書けなくって
つめたい娘だね
わたし
でも
ほんとうににくんでいたんだよ
ほんとうにきらっていたんだよ だから ゆるしてね ははうえ あなた ....
「アルファベット」

けむし けむし けむし
小さい 小さい 小さい

けむし

のびるけむし
ちぢむけむし

けむしのダンス


「おとしまえ」

おとしものは、
お ....
「静寂のむこう」

夜がおわり、朝がおとずれて
静寂のむこう
話しかけてくる神さまたちがいる
あれは小鳥
あれは子猫
あれはのらいぬ
あれは人魚
ためいきとほほえみとで
くうきょな ....
「みかんのはこ」

うちではふるいようふくは
みかんのはこに入れられて
ほんのりといい香りがついていたけど、
とてもしあわせだったよ。



「りんごのはこ」

いつまでもつめた ....
「しなものになる」

しょるいを作る
しょるいを手渡す
しょるいを顧客にくばる
挨拶をする
おはようございますを言う
おつかれさまを言う
ルールでもないのに
昼食のときにいただきます ....
「じどうしゃのたまご」

じどうしゃのたまごがうまれたから
あるいていくよ
ふかしたら
うしろをおしながら
またあるいていくの
後部ざせきにせんぷうきをおいたら、
じどうしゃもきっとす ....
「ヤドカリ」

たまにはヤドカリのまねをしよう
せなかをかいて
おなかをかいて
さあひっこし
ボクは貝ではないよ
ボクは蟹ではないよ
中途半端だけれどキレイずき
おくびょうだけれど堅 ....
 それは、思わず気を失うほどの雪の吹きだまり。──いや、光の吹きだまりであるのか。白色光の一色のなかに、世界の半透明の「真髄」のような幽霊が立ち並ぶ。200mも行けば次の幽霊に出会える……。一人に触れ ....  それは、ルート4からもルート66からも離れたところにある。もとよりこの国では、ヒッピー文化など無用の存在であるのだが、墓畔には花園すらもなく、23段の石段が地上とこの霊園とを隔絶している。代理で来た ....  さまざまに貝殻の散らばる海の──足を思わず切ってしまいそうな──四度の和音によって、微分されていく空、空の空。面ではなくて、線の空が垂直に海に降りてくるところの光を、掌に押しとどめてつかまえなければ .... 「子供」

たいせつなこと
あたたかなこと
まいにちのご飯のようなこと
さびしくなったときに思いだす、
いとこの飼っていたくろねこのこと
インコにえさやりしたこと
はらぺこで原っぱをか ....
 見上げた時には空があったのだけれど、見下ろした時には視線の先には水たまりだけがあって、すでに空に何があったのかも忘れていた。

 そんな日はわたしもかつての恋なんかを思い出せるようで、ただしそれ ....
東からゆっくりと昇ってくる──
それが恒星だと、
私達にはわからない、
私達はそれを神という。

ある部族はカレに対して贄をささげ、
ある部族はカノジョがセカイを創ったと伝える。

1 ....
……がっしゃあん、と、すごい音を立てて(これは言い過ぎね)、大きな音を立てて、床に食器をぶちまけてしまった女性患者に、──ララ、ら──キツネのような目で、「今、電話して、下から持ってきてもらうから」、 .... イチゴの上でタルトを踊る。

え? いま何て言ったの?

ゴディバのチョコレートを注文したわ。

ああなんて嫌な中流気取り。

アンダークラスっていう言葉すら古くなって、

いいよ ....
また冷たくて温かい、ここへ、
(たどりついて)(やってきて)(おくられて)しまった……
風の吹き送る桜の花見ごろの花びらのように、
この身はひるがえった。
ここはまた冷たくて、温かい。
   ....
街があたたかくなってゆく
街があたたかくなければ何も生まない。
白……それは猫の名前?
(それとも人の名前だったのかしら……)
海辺においてきた貝殻ひとつ
かけらがかけらを探していて、
や ....
電話帳のカスタネットが、
バチン、バチン!と、なんて音!?
へんなのね、
こちこちパンチの893の番長さんが、
<そりゃ、唐来ものだぜ?>
なんて、視線を促す広告の先。
ブロッコリー、ブロッコリー、ブロッコリー、です父上。
それはブロッコリー、あれはカリフラワー、これはキャベツ、あれは菜の花。
ブロッコリーはね、花のところを食べるの。
白いのがカリフラワー、緑い ....
薔薇の花束を届けようとしたU子さんが、
通りの曲がり角のところでふとかけ足になる。
こそばゆく、茎と葉と棘と包装紙は揺れて。
今日は雪が降った初めての日、
それからずいぶんと経って、また雪が降 ....
atsuchan69さんの死に巫女さんおすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一丁目の交差点で- 死に巫女自由詩5*25-6-2
ぱられるわーるど- 死に巫女自由詩425-5-15
まいにちきゅうじつなんです- 死に巫女自由詩425-5-11
幻想組曲- 死に巫女自由詩5*25-5-10
虚影──クローバーの形の街- 死に巫女自由詩2*25-5-6
朝のハモニカ- 死に巫女自由詩2*25-5-5
日常ポエム- 死に巫女自由詩325-5-4
空・海・小瓶──マーマレード・ジャムの彼方に- 死に巫女自由詩425-5-3
カリカチュアたましい- 死に巫女自由詩2*25-5-1
トランプ- 死に巫女自由詩2*25-4-30
ニュー・ホライズン- 死に巫女自由詩3*25-4-29
鏡のなかに- 死に巫女自由詩225-4-27
ピアニッシモ- 死に巫女自由詩625-4-24
- 死に巫女自由詩3*25-4-22
働くということ- 死に巫女自由詩3*25-4-21
午後のどうわ- 死に巫女自由詩2*25-4-20
月へ行こう- 死に巫女自由詩8*25-4-19
ストリート・フラッシュ──街角の幽霊- 死に巫女自由詩4*25-4-15
墓──マザーロードから離れて- 死に巫女自由詩225-4-14
海──切断された微分された線の- 死に巫女自由詩225-4-14
思い出- 死に巫女自由詩7*25-4-13
旅程──一つの残余である夕べ- 死に巫女自由詩3*25-4-11
ファンタジー- 死に巫女自由詩3*25-4-10
食堂にて- 死に巫女自由詩2*25-4-8
じゃあね- 死に巫女自由詩325-4-8
また冷たくて温かい……- 死に巫女自由詩2*25-4-7
街があたたかくなってゆく- 死に巫女自由詩3*25-3-21
きょうび丸善なんて流行らないんだからッ- 死に巫女自由詩5*25-2-6
ブロッコリー- 死に巫女自由詩10*25-1-10
遷移するバラの花束- 死に巫女自由詩4*25-1-10

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