すべてのおすすめ
ビジネスホテルの一階の
回転寿司屋で黒人さんの握った
トロのしゃりがあまりにも真っ白くて
私は奥歯で笑いながら
虎を溶かして作ったバターを思い出す
たしか、色素の抜けた太めのコックが
伝統 ....
ゆら。ゆらり。
枯葉が落ちる
ほんの、ひとつき前は
まるで髪の毛みたいに
樹がきらり。きらり。
してたのに。
スーッと深呼吸して
耳を澄ましてみた
枯葉のこすれる音と一 ....
強く笑うことも
優しく笑うことも
くやし涙流すことも
勇気で怒ることも
すべて出来る君に
拍手を送ってあげたい
君は
とってもとっても
すごい人
....
のんちゃんは首をかしげました
(どうちて、うちゅーには、くうきがないの?
神様は、深く息を吸い込み
腕組みをしました
(ねぇ、どちて?
(ねぇ、ねぇ、どおちて?
眉間に皺をよせ ....
戦争を知らない子どもたちが
大人になって
大人の信用を知らない子どもたちが
大人になって
戦争を知らない子どもたちを知らない僕等は
髪の毛が茶色いと許されないなら
携帯電話を持つと許されな ....
落ちてく 落ちてく
紅葉
落ちてく
堕ちてく 堕ちてく
あんたに
堕ちてく
すき スキ 好き
あいしてる アイシテル 愛してる
....
母さん あの青い鳥 緑の小鳥は一体何を探して飛ぶの?
……それは坊や 鳥はあの青い空の そのまた下の青い空の中
仕舞い込まれた宝物を毎日かいさぐって飛んでいるのよ
母さ ....
ある夜のことだった。
僕の家に、闇色のコートを着たあの{ルビ娘=こ}が来たのは。
彼女の歳は、僕とあまり変わらないような気がした。
僕はホットココアを渡すと、彼女の手に握らせた。
「あ ....
大好きな君を一生幸せにできる力量など
僕にはなかったんだ。
大好きでも、僕には出来ないコトだったんだ
そんな事に今さら気づくなんて笑っちゃうよね
君の幸せと、僕の幸せ、
幾度かわから ....
こえ
きこえる
みみ
まっかっか
きみの
ことば
まほーの
じゅもん
だね
....
静かに夜が明けるまで
隣にいてね そっと 触れたまま
この世のしがらみなど
全て消えてしまったかのような
美しい寝顔を
もう少しだけ見ていさせて
朝が来たら甘い口づけで
そっと ....
今は昔、をとこありけり。
いとあやしき箱の詩歌の会にしげく通ふ。
投げ打ちたる文、すなはち返し給う局ありけり。
誰にか会はむと入りしかども、いらへなかり
ければ、つれづれなることを語るうちに、 ....
{引用= "You be lookin' groovy
In a sixties movie
Maybe tell the press you died
Littl ....
今は昔、をとこありけり。
片田舎に住みければ、いとあやしき箱にて文を交じらふ。
箱の中に、あまた集ふ詩歌の会ありて、よき歌には人々
より数を賜る。
思ひ起こして歌をばと箱の中に投げ打つも賜ず、 ....
「ありがとう」と言われたその瞬間
なぜだろう
口の中に栗が入ってきた
思わずその栗を噛み砕く
栗の味とその匂いが
自分を包み込む
なぜだろう
食べてもいないのに
そういえば ....
愛されたいなら
愛して欲しいと言う前に
愛されるに値する人になりなさい
孤独が嫌なら
寂しいと言う前に
手をつなぐ方法を考えなさい
認められたいなら
愚痴をこぼす前に
きちんと ....
昼になると
車の隅で蝉が鳴く
夏だなと
思いたいのですが
冬でも鳴くので
幻聴かなと思ったり
耳の錯覚だと思ったり
本当は
死なない蝉が住みついて
気分がよいと鳴きだして
雌を呼ぶ ....
短所
破滅願望
自殺願望
仮想願望
心 弱体化
半信半疑
人物 嫌
前
憂鬱
自我 消滅
快楽 取得
世界 崩落
未来絶望
過去 ....
今日 あなたが死んでも
明日 私は泣かないだろう
一瞬の悲しみは
空しい夜に飲まれてゆく
今日 私が死んでも
明日 誰も泣かないだろう
一瞬の衝撃は
儚い朝に吸わ ....
あまねく霄より聞こえし唄は
天使が歌う鎮魂歌
幼子の落涙は葬花の弔い
マリオネットの苦笑は生への憐憫
解けた写真に写っていたのは
狂い咲いた銀木犀
「世界の構成など易しいものだ」と
つま ....
ちっぽけな わたし
だれも みていない
それでも わたし
ここに いるの
ないて いるの
わらって いるの
おもって いるの
いきて いるの
....
チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖の畔
チチカカ湖を小舟で行く
小舟に波がぶつかると
小舟は揺れる
揺れる小舟に
チチカカ湖は歌う
チチカカ、チチカカ、チチカカと
一人の男が ....
外の水道が壊れて
水しぶきをあげているのを見て
世界が水没するような恐怖に襲われたんだよ
まだ小学生だったからね
空に大きなヘリコプターが来て
そこから平隊服の人が降りてきて
この ....
醤油が
涙の味に思えて
よく考えたらそれは
だしつゆで
涙には
だしがきいているのだと
気がついたわけだ
だしつゆかけて
菜の花を茹でて食べた
しばらく泣いていないので
....
午前5時
始発間近の空気はいつも冷たくて
そのくせとても透き通っていて
「こんな街でもきれいに見えるね」と
僕たちは手を繋いで歩いている
空もそろそろ明るくなりそうで
誰かが吐いた道端の吐 ....
あなたに 伝えたい言葉があります
それは 春の日差しのように優しく
時には 漆黒の海に荒れ狂う波のように
様々な想いが交錯する言葉です
伝えたくて 伝えたくて
どうしようもないのに… ....
1 2