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舗道が、濡れていく。
霧雨の小さな粒が、
少しずつ少しずつ洗っていく。
踊り始めた足元の波紋は弱く、
止む気配の見せない水脈もまた弱い。
傘も差さずに佇んで、
薄暗い空と浸された舗道を交互 ....
薄暗い辺りにひとり
寂しさに浸りながら
窓際に体を預けて
想いの途切れた一瞬に
光がまつげを掠めたから
思わず顔をあげたんだ
そこに映る光景は僕を
余すことなく飲み込んで
透明 ....
なぜだか
ほんの少しだけ
淋しいのは
どうしてなのでしょう
綺麗な夜景は
思いのほか冷たくて
なぜだか
妙に泣きたくなるのです
悲しい出来事など
捉えてはいないのに
....
全てを
全てを白紙に出来たなら
頭痛の晴れない日中を
捨て去り忘れて眠れるのにね
目が合って
すぐに逸らして何事も
無かったように振る舞えば
報わぬ恋は夢物語
簡単に拭えない
築いた ....