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雪が解ける、
肌が見える。
冷たかった?
日は浴びた?

根は夜明け、
茎が日の出、
葉の青空に、
花が開いた。

冬も待たず、
空想の中の、
野原描いて、
春を楽しむ。
 
 
石積みの朝
陸橋はその歪んだ影を
路面に落とし
昨日までの工程を語り終えると
あなたは静かに
最後の生理を迎えるのだった
 
+
 
足音が擦り切れていく
あなたにとっ ....
ひらり ひらり
それは春風が君をもてあそぶ音…
真っ白のワンピースが揺れて
まるで白鳥のようだ
ほころんだ笑顔が張りついて
君はとっても嬉しそう
いついつまでもこんな日が続くと ....
ボトルの曲線
タイトの曲線
かつんかつんのOLさん
かかとすりへりうむでへんな声
ださないで
浮かんでて

フルーツ消しゴム噛んでばらばら
吐き出しても残ってる
どうしてこんなことし ....
透明の底にあるものを
探せてはいない、ということを
探しているのだとおもう

それゆえわたしたちは
疑問の形をよそおいながらも
空に吹かれる日々を
なぞるのだろう

丁寧に、
さま ....
あなたのために
わたしの肌は温かい
沼の上で首を竦めて眠る
冬の水鳥みたいに

爆弾を仕掛けたビルが
崩れ落ちるときに降る白い粉を
振り払い
振り払い
必死で走るあなた
上など見ら ....
 おれの友達なら「地球の時転だって、おっさんのくしゃみだって、ぜんぶ詩なんだぜ」って言うだろう。そう言った後で「おれは全然そう思わないけど」と付け足すに違いない。



 日本列島が歯車を剥 ....
きっといつか小さなアパートの二階のベランダから
この世で最も醜い青と橙の冷たいグラデーションを眺めながら
冷え切った珈琲を流し込んで
ゆっくりとベッドに沈む
とても美しいその一連の仕草 ....
ひんやりとした
廊下に座って
歯を磨く
いつもの位置で
視線を
下ろす

口の中を
泡まみれにして
訪れる無心
闇の中に
浮かぶ声

今日 
わたしの刃は
誰にも
向け ....
私の心のなかには
冷蔵庫と電子レンジがあって
冷めかけた向上心は
電子レンジへ
さっきの失敗を
冷蔵庫へと
毎日、毎日、使います
使い間違えることもあって
反省のために温める失敗と一緒 ....
その空には雲がかかっていた
君は君らしくありたいらしく
空は空らしく空っぽがいいといっていた

真綿のような白い大きな雲
を はしからつまみだそうとしたが
どこがはしかわからず
しばらく ....
僕の中の男は、二度目の眠りについたまま、まだ微睡んでいる

鈍い渦が沈殿していく

カーテンの隙間から差し込む光が
僕の足をゆっくりと
犯す
寝返った筋肉が軋んで
いつか誰かとの曖昧な ....
何杯かの紅茶を
飲み終えた机の上に
本の積まれた頃 

小皿の上に 
時計回りで倒れ{ルビ萎=しな}びた 
ティーパック

真ん中に置かれた 
{ルビ空=から}のスプーンのみが 
 ....
おまえは「エメラルドグリーンだ!」と言った。
が俺にとってこれはクリムゾンと呼ぶんだが、
その程度の齟齬はどうでもいい。

俺はこのカンバスにはいつも
どうでもいい真実を描く事にして ....
診断はうさぎ熱
それも重症

止まらない
君に
大切な友だちに
手をかけるやまい

君は目を閉じて
やり過ごそうとするけれど
ボクのやまいは
それを越える

君を食む
最初 ....
枯れ木をライトアップして
ごまかしてる家は
きみのであってください

ツリーだとかんちがいをして
サンタはその家を目指すよ
僕はすずをしゃんしゃんってして
サンタを導くんだ

枯 ....
なんだぁ、あったまんないか

不機嫌そうな顔をして

ジャズの入ったMD取り出し

呻吟しつつも、君は笑う



夢に視たような街のイロメキは

僕等にどうも似合い ....
悲しみや
苦しみや
怒りとか

そんなもん振り回して
キチガイの振りして
騒いでれば

同情なんかで
彼女を振り向かせられるかな

デッカイ図体で
意表をついて
泣いてでもす ....
雨に不安と不機嫌を飾り
原のなかを歩いている
遠く 近く
水の姫は咲いてゆく


坂へ至る午後があり
ふいに流れ落ちてゆく
遊びも笑みも
到かぬほどに落ちてゆく


 ....
{画像=110414023356.jpg}


この
かよわいものの
眼を
凝視めてはいけない。
痛々しいくらいに
幼い
このカナリアは
まばらに生えた羽毛の隙間から
紅く透き徹 ....
{画像=080305010357.jpg}


うんうんうん

唸り声を上げて

夜のライオンは迫って行く

うんうんうんうん

耳鳴りがしておかしいのだ

ライオンは伸びを ....
ねこがいなくなった
遊びに行ってると思っていたのに
帰ってこなくなった
家族はみんな心配した
一週間経っても帰ってこなくて

保健所にも連絡した
交番にも連絡した
近所の人にも話した
 ....
{画像=071202010012.jpg}
日曜日の昼下がりに
ぼくは窓に厚いカーテンを降ろす
日は高く空気は膨らんでいる
日光を部屋に入れてはいけない
厚いカーテンを降ろし
コカインを傾 ....
僕は手紙を書きましたが投函できず
結局その手紙は引き出しの中に沈んで行きました
そうして毎日引き出しの底から
静寂を運んできました

僕は海に行きました
青いハーフパンツの水着を持って行き ....
いとしいあのこが電車に乗って
白いまつげをふせながら
やわらかく甘いつめの先
僕の方だけすこしみた


ゆるくむすんだネクタイに
なみだのような白雪が
すこしつもって
ちょうちょのよ ....
オレンジ色の太陽が
真上から覗き込む
とても明るい駅前広場で
足の長いおじさんは
子供達に風船を渡していた
沢山の風船に
その足の長いおじさんは
今にも飛ばされそうで

まるで味がし ....
満天の星空を仰ぎ
潮の音を耳にして
灯台の光が眩しい
ちっぽけな自分が

くしゃみがでた
なみだがでた
はながでた
世の中は冷たかった。

南天の実が一つ
鳥が飛び
落ち葉
 ....
それが、
どんな言葉だったのか。
風呂にでも入りながら考えるとしよう。
空っぽの口に装弾した犯人のことも。
まもなく、
冬がやってくるというのに
さながら、
新品の漆黒のコートに
無数 ....
ほろり

ほろり


なきむしな
わたしは

ないてばかり


ほろり

ほろり


わたしを
ごかいさせる
ことばがある

こんな
わたしでも

ひつよ ....
北風に震える 
枯葉並木の向こうへ 
携帯電話の画面を見ながら 
朝の歩道をのんびり歩く 
ふたりの女子高生を 
追い抜く 

シャッターを開いた 
動物病院の女医が運ぶ 
{ルビ檻 ....
壺内モモ子さんの自由詩おすすめリスト(376)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空想スケッチ- 邦秋自由詩409-2-24
工程- たもつ自由詩2209-2-24
見守る人- 麻生ゆり自由詩2*09-2-24
OLさん- ともちゃ ...自由詩909-2-22
透明の底- 千波 一 ...自由詩8*08-1-30
冬の水鳥- チアーヌ自由詩708-1-29
カルマちゃん- N哉自由詩308-1-29
二階のベランダ- 虹村 凌自由詩6*08-1-27
歯磨き- kaori*自由詩308-1-27
冷蔵庫と電子レンジ- よしおか ...自由詩5*08-1-22
くものいと- かとうゆ ...自由詩5+08-1-22
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一匙のひかり_- 服部 剛自由詩5*08-1-6
「絵描きの真実」- しろう自由詩308-1-6
うさぎ熱- umineko自由詩10*08-1-6
cristmas_for_child- cass自由詩2*07-12-10
holiday- manabe kenta自由詩3*07-12-9
大都会- kei99自由詩307-12-9
冬神楽- 木立 悟自由詩407-12-5
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ライオン- beebee自由詩107-12-4
いないねこ- チアーヌ自由詩907-12-4
カーテンを厚く閉ざして- beebee自由詩2*07-12-1
明日のように- プル式自由詩6*07-12-1
最終電車- アヅサ自由詩5*07-11-30
風船- 虹村 凌自由詩4*07-11-30
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ほろり- 三奈自由詩3*07-11-29
檻の犬_- 服部 剛自由詩4*07-11-29

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