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ろうそくの明かりに
手をかざしながら
彼女の詩を聞いていた
途方もなく遠くへ
来てしまったけれど
あの時あの熱の中で
自分の手は自由に生きていた
熱を求めては
焼かれて弾かれる
炎は ....
小さな木の箱に
青灰色の小石が入っている
特別な宝石や鉱石ではなく
河原に幾らでもある
丸っこいありふれた石
箱の中に白い布が敷かれ
その上に置かれている

箱は石の為の棺だ
あの人 ....
(何も求めなければ済む)


白紙の闇

きみのあらゆる叫び

墨以外のものは持っていない

黒く印すほかない



黒い蛍が舞い始める


2006/11/30
逢坂桜さんの大村 浩一さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
創書日和【熱】潜熱- 大村 浩 ...自由詩7*10-9-29
創書日和【箱】小石の棺- 大村 浩 ...自由詩10*10-8-27
創書日和「白」_余白- 大村 浩 ...自由詩506-11-30

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