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キタキツネの
ふわふわした
尾っぽのように
跳んでゆく白いキツネの
襟足のような北国の君の姿を
粉雪の舞 ....
はがきをかってきてください
かわむこうのおみせにたちよって
はがきをいちまいかってきてください
呪文のような声がして
我に返る

誰もいなくなった
午後の大通りには
牛車がのろ ....
  H
             「十万投稿記念企画参加作品」

いつの間にか暗くなり
手暗がりでは捗らない
行灯の火をともし
目をこらして
仕上げを急ぐ仕立屋が
ふと窓の外に目をやる ....
このごろは配給が有っても
お砂糖はいつでもありません
サッカリンは身体に毒です
甘いものといえば
こどもたちには水飴がよいのです
川向こうの小母さんのうちにあるかもしれません
 ....
擬態の年を
擬態のままで葬って
一年一度のすす払い
年越しそばを頂いて
後は新年おめでとう

冷たいくても美味しいね
おそばの汁はなにが好き
なんでも好いから暖かく
冷たい風に負けな ....
               
海の見えるまっすぐな線路を
新型のレールバスがひた走る

左右に拡がる田圃には若い稲が伸びている

長閑で郷愁を感じる眺めだが
時代錯誤ではないだ ....
三月になると風が吹く
春の女神はすたすたとやってきて
荒野に隠れているものを見つけては
小さなろうそく握らせ火を付けて
外へと誘っているのが見える

たしかに
春はすべての成長を ....
中学のクラスメートに
森君という友達がいて
かっこいいので憧れていた
なにが恰好良いのかというと
森という姓とはにかんだ笑顔

彼の顔を眺めていると
人生はひとことでは表せない
うっそ ....
ごろごろ
太鼓が鳴るよ
ごろごろ
猫が鳴るよ
のどが

渇くよ
水が
乾くよ
洗濯物が
ひらひら
飛んでゆくよ
蝶々が
空高く
飛行機が
雲の ....
以前こんな詩を書いた↓
http://members.jcom.home.ne.jp/aoba/sanbun00.htm#mijitaku

身支度をするのは
いつでも良いのだ

そんなこ ....
部屋の隅で金を拾い
北海道にスキーにゆく
大きな河の中で溺れるのは
明日の昼過ぎだろう

隣の猫の眼にも百年前の
魚が泳いでいるのが見える

俺の顔も猫になって
阿武隈川の清流で溺れ ....
勤労感謝の日の昼下がり
今年も晴れているから
散歩に行かなくてはならない

木枯らしの吹く前にと
慌ただしく一年分の
犬の散歩する人の群が
通学路の小径を占拠して
昨日の午後
学校帰 ....
元居た部屋の
顔のない人物に
猫の笑顔をはめて見た
ステンドグラスが煌めいて
ほの暗い部屋にも光がさして
顔のない人物は喜んで
跳ね回り
踊り回って
暫し黙祷
祈りを真似て
十字を ....
一昨日のこと
フセイン元大統領に
死刑判決が言い渡されて
我がことのように怖かった
まだ控訴の道が残されており
死刑が確定したわけではないが
とうとう来るべきものが来たようで
私も覚悟を ....
幸せは
仕合わせと
書くのだと
誰かに聞いた

自分から努力して手に入れるのが
仕合わせなのだと
言いたいような顔をして
ところてん売りのお兄さんは
鉢巻きをしてバイク ....
ギャーと言えば
ギャー

ギャーと言え
ギャー

ギャーギャー

うるさい蛙の声に
おい、黙れと
太い声がして
石が飛んできた
頭をかすめて
向こう側にすっ飛んでゆく
音速 ....
なにも知らないふりして
黙って下を向いて
箸を手に取り
黙々と食べていると
見たこともない
アホウドリの影が
急降下して
隣家の大屋根が
まっぷたつに割れる
ガラガラと瓦が落ちる
 ....
グーチョキパーの
あめんぼう
虹の彼方に飛んでゆく

とんでったのは
僕の意識と
見た目の悪さ

あめんぼう
あめんぼう
人を見つけに
雨上がり
グーチョキパーと
滑ってる
 ....
始まりの始まり

ゼロから始まり
ゼロに終わる
古びた社に幣を手向ける
立ち去る背に蝗の姿
農夫ということばも無い時代に
立ち去るという観念
喪失という確信
すべては幻想の下に始 ....
朱鷺色のお腹を見せて
金次郎が腹鼓を打っていて
鼓腹撃壌の由来を思い出す

金次郎の満足そうな
お腹の色は朱鷺色で
今にも欲ではち切れて
臓物汚物を噴き出して
雲の裳裾を紅くする
 ....
ヒダリノマナコ
ごろごろ
太鼓が鳴るよ
ごろごろ
猫が鳴るよ
のどが

渇くよ
水が
乾くよ
洗濯物が
ひらひら
飛んでゆくよ
蝶々が
空高く
 ....
シュールなショールを引き裂いて
モンゴリアンが走る
エイゴリアンが続くと
猫が鳴く。

これでおまんまが食えると思ったら
涙が出てきた。

夢でよかったと
思ったら
ほんとに涙 ....
まあ、いいか
あんこの味見をしながら
番頭さんが呟く

怖い顔の番頭さんが
甘そうな顔をして
店の向こうを見るときは
お嬢さんがやってくるのだと
知らない人はいない

手代になって ....
5分前に着いた

時の記念日の声に
桜草の声に
促されて売り出された
音の出るテレビと
絵の出る絵本を追い払い
螺旋階段のある駅ビルに
不思議な国の子供たちを
氷詰めにして持って来た ....
お天気がよいから
ぼんやりと
窓の外を眺めていたら
あれが伊豆の大島だと
若い人が
得意そうに教えてくれた。

太ったサツマイモを
横に置いた
そんなのっぺりした形が
遠く ....
金属バットの表面でなぞる
裏面でスライダーを弾く音

 船端で聞いたどよめきは
 確かなものであったのだが
 護送船団が沈められて以来
 運ぶものが居なくなり
 声を聞くとも ....
ツーツー・トン
トントン・ツー
っーっーとん
とんとんとん
おいしそうな音がする

わくわくっっっ
トンネルをくぐると
其処は、
恐ろしい地獄だった

っっっ、と舌を出し ....
水鉄砲を空に放つ


リアス式海岸を
走る

気動車
機関車
各駅停車の
車両達
それぞれが
異なる
ジョイントの音を立てて
走る



水鉄砲を携えて
 ....
150億円の借金を抱えて
華厳の滝に飛び込んだら
借金が重すぎて
華厳の滝の
滝壺の
水が溢れて
日干しになった
カワガラス
クイナ
セントロニクスのプリンター
関係ないじゃんとい ....
古典的な
駄洒落を一発
ぶちかまし
挨拶代わりにしている男
何年ぶりかで会った男
洒落た男のつもりで居るのか
駄洒落た姿を見せつけて
脚の曲がった椅子に腰掛けて
背筋を伸ばして
ボー ....
水在らあらあさんのあおばさんおすすめリスト(84)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
窓からみる- あおば自由詩8*07-1-19
あしたのかぜのむこうがわ- あおば自由詩21*07-1-13
- あおば自由詩9*07-1-6
思いっきり甘くしてください- あおば自由詩10*07-1-3
大晦日- あおば自由詩7*06-12-31
サウダーデ- あおば自由詩7*06-12-24
微笑みの春- あおば自由詩7*06-12-23
笑顔- あおば自由詩6*06-12-18
_ヒダリノマナコ- あおば自由詩8*06-12-11
ギャー- あおば自由詩5*06-12-10
分裂の旅- あおば自由詩9*06-12-10
勤労感謝の日- あおば自由詩11*06-12-5
猫の声- あおば自由詩7+*06-12-3
ぽぅ- あおば自由詩7*06-11-8
冬虫夏草- あおば自由詩8*06-10-30
開門- あおば自由詩6*06-10-23
野原- あおば自由詩11*06-10-22
じゃんけん- あおば自由詩7*06-10-21
前世紀- あおば自由詩4*06-10-17
鼓腹撃壌- あおば自由詩2*06-10-15
左の眼- あおば自由詩7*06-10-15
ねこみたような- あおば自由詩4*06-10-14
お嬢さん- あおば自由詩2*06-10-13
たそがれ駅17時05分発- あおば未詩・独白6*06-10-9
大島- あおば未詩・独白6*06-10-7
水面を知らない- あおば未詩・独白6+*06-10-4
- あおば自由詩4*06-9-29
海岸線- あおば自由詩8*06-9-24
無量大数- あおば自由詩7*06-9-17
小粋な男たち- あおば未詩・独白7*06-9-10

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