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ある夜
それはカリカリに焼けたトーストを頭に乗せていた夜のこと
私の足の周りには
とてもざわざわ緑の海
私の頭の遠くには
とても大きなお月さまが光ってた
たまたまパンを見つけた ....
いちごのような空です
つぶつぶしています
あのつぶつぶは、何でできているんだろうね
つぶつぶは、やがてゆっくり落ちてきて
見えないように、頭の上に降り立ちました
「静かに。今種を植えるよ ....
水音、雪の降る体
その白い音、針の先です
柔らかさのデフォルト
時計が降る
音が降る
針が
みみずは濡れたままだまっていました
そうすることしか、できなかった ....
しまうまがいました
冬の夕方に現れるしまうまです
縞模様は、冬の夕方の青と電燈のオレンジ
わたしはその背に乗って、冬の夕方の匂いを嗅ぐのが好きです
小さくひかりました
冬の夕方にいた三日 ....
雪が
雪が降ってきましたよ
小さく細く
灰色から
小さな
あの小さな私は
夜と泣いていたんです 夜と
大きくしゃくり上げても
夜に飲み込まれるみたいです
雪は
夜に ....
雷鳴ひとつ
雷が遠くの方で鳴きました
光るたてがみは見逃したみたいです
秋雨をきっと連れてくるのでしょう
ぽつぽつぽ
ことんことんことんことんこと ....
その
青い腕が捥がれるような感覚はいつからだったでしょうか。
青い腕は空を飛び、地を跳ね、思うように風に乗れたというのに。
オレンジの世界は、私にはまだ明るすぎてうまく泳げない ....
タオルが静かに眠っている夜
気温は静かに穏やか
冷蔵庫から寝言が聞こえる
赤い秒針は朝を目指す
夜の道も迷わずに
コンクリートの熱を空に逃がす
熱い砂利も今は子供の夢を見て ....