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名を忘れ鴉にもらう夜明けかな
戸惑えど戸惑えどただつづく道
灰と種そのどちらにもなれぬ我
けだものに寄り添いて笑む夜風かな
終わりへ ....
父去りて夏去りて今日ほどく紐
熱を捨て陽は降り急ぐ石の丘
涼やかな花には寄らぬ鳥と虫
触れるほど水はすばやく風深く
誰ぞ置く錆びし{ルビ ....
夢のよう 眠る傍に いる子犬
忘れてる 死ぬことを 忘れてる
赤い鳥 見えなくなって 飛べなくなって
音のする 少し先へ 歩いてく
今日は 明日のことを 考える
何も ....
優しさは伝播する 鼻風邪みたいに
夜の雲 爆ぜた月を繕っている
愛情をポタージュにする 染み入るように
木を叩く。
眠れぬ夜のつれづれに。
ノクターン。
扉の向こうにねむは無し。
目を閉じて、
レムに抱かれてきみを見る。
ひとひらの、
もみじにつ ....
辞世の句
ば
あ
さ
願 ん
う や
は
来
世
つ も
....
はたらけど
はたらけどと言う
ほど働いてないし
かどかどの
アボカドひとつ
テキーラ二杯
のど飴をのどに詰まらせ咽る日々
忘れ物取りに行ったら忘れ物
潮引きて冷や水もなく汗もなく
足袋ほつれ動かぬ故に終る日々
柳風枝垂れるみどりみどりかな
飲み食いもやがては飽 ....
石橋を叩いて叩いて結局渡らない