おかあさんおかあさん。

腕がいっぽんしかないおかあさん
にほんあるおかあさんさんぼんしかないおかあさん
よんほんもあるおかあさん無数の
おかあさん。

本を読むうたをうたう食器を洗う道 ....
少しだけ疲れると
地下鉄のことを考える
ついさっき「ゲームいろいろ情報」というメルマガがやってきた
もちろん仕事のための情報収集
発行部数3万5千よく見ずに削除3万5千
分の1
地下鉄 ....
http://www10.big.or.jp/~akagi/flash/index.html#


騙されたと思ってクリックしてね。
この詩を見るのにはフラッシュプレーヤーが必要です。

 ....
黙って。
言葉はどうしても、
誰かのに似てしまうから、
黙って。


蛇になりたい。
進化の袋小路で、
誰よりもまずおのれに忠実な。

蛇になりたい。
自分の巣穴を
役立た ....
1時間前
起床時間の1時間前
あたしはまだ眠れていない
30分前
起床時間の30分前
あたしはまだ眠れていない。
いつの間にか意識はとだえ
そして聞こえた母の声
まだ、頭が覚めてない。 ....
太陽は権力の匂いがする
スピキュール、フレア、黒点、がひろがる
すべすべした君の肌から黒いレモンが香る。

君は喪服でフランス人形みたいに愛くるしくて
黒いレモンのペンダントをしていた
泣 ....
何年かぶりに現代詩手帖を買ってみたのは、85年からこっちの詩を振り返ってみようという特集に惹かれたからなのだけれど、それはちょうど、俺が詩を書くのを休んでいた25歳から35歳までの10年間の空白期間に .... 男はもう何日も水を口にしておらず
這々の体で村へたどり着いた
中央の広場には煉瓦を組み合わせた立派な井戸があって
水がいっぱいに溢れていた
男が早速つるべで何度も水をくみ上げては
勢いよ ....
あなたも 生きますように
美しい光景を ますます 見ることができますように
ものに 執着しませんように
砂。家を出てすぐの砂に 赤い砂を見つけられますように
それらの色が 自分を安心させる色だ ....
 空を見上げたら青い渦の底にいる、
 ことに気づいた。目だ。
 背を押されて飛ぶように駆けつづけて来た僕、は
 たたらを踏む
 水色の傘につかまっていた指も楽になって
 水たまりの端を踏むス ....
あなたの 煙草の けむりか 
 私に 吹く 風か
「この
坂道沿いをだらだら歩いていくとあたしが
去年死んだ犬を拾ったのはもう十八年も前で
そのころ不倫、
不倫とゆうことばもそのころには無かったね、そういえば
その、不倫相手の奥さんを
ま ....
捨て金魚をした

近所に川がなかったので
人の多い駅前に捨ててみた
金魚だってわかってもらうために
「大学と手毬です 可愛がってください」とでっかく書いた
気になって一日に何回も駅 ....
 oldsoupさんと荒木田さんの「未詩」についての文章にぶらさげて、一度だけ書かせて頂きます。弁解的な内容ですいません。適当に読み飛ばして頂ければ幸いです。荒木田さんに感想を頂いた際に発言しなかった .... この一連の文章は、タイトルから推測できるように原口くんの「まず、ないものねだりをしないこと」を受けた文章ではあるけれど、別に反論というわけではない。原口くんが、技術論重視の批評者を真っ向から批判してい ....  彼は 全身を 金糸で縁取ったような人でした 
 スーツを着て 遠くから 歩いてくると 白檀の香りがするような人でした
 髪は 肩まであって お家では 私が三つ編みにしてあげていました 
 イン ....
 その手紙は、私宛てに送られたものではない。私の母→私の祖母へと送られたものである。
 私はそれらを読んで、久しく無かった体験をした。
 心が、震えたのである。

 つい最近、私は遠く離れた祖 ....
--少女の前に突き出されていた花火のうちのひとつが
ひくひくと火花を痙攣させて果てた
 
藍色の少女には、
次から次へと灯を移し代えられていやいや燃えている花火が
ただのモノクロの火花にしか ....
ア サ?
  メ?が、さめたら
 ナマエが、なくなっていま
  シ
  タ。

 タ?
   
 ハト?

ベッドのまわりは一面、ハトのむれ
灰色のモウフみたいにウメツクサレ
 ....
いきなり見ず知らずの女性名でメールを貰ったときにどう対処するかで、その男がだいたいどんな人生を送ってきたかがわかる気がする、などというのは大嘘だけれど、何かと物騒な昨今、そういうあやしげなメールはウイ .... 二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
― お持ち歩きの時間はどのくらいですか?―
― そうね 20分くらい ―
店員は片方だけ手袋をはめて
おもむろに小さなドライアイスのかけらを一つ取り出した

もやもやと息を吐くような白い煙
 ....
雨あがりの朝 久しぶりに生活を離れて美容院へ行くと 白い布を纏い私はてるてるぼうずになった
若い男に首を委ね お湯加減はいかがと聞かれて大丈夫ですと答える
洗われてゆく髪・・・シャンプーも香りが選 ....
【透明人間の憂鬱】

透明人間の悩みは
最近、髪の毛が薄くなってきたこと
これでも若いころは
リーゼント、ヨロシクきめて
ハマのあたりでバリバリに透明だったぜ、ってなもんで
今ではバ ....
--おはようございます。


彼女は朝のことばを話す
僕は夜の体で受け止める

--僕たちはいつも、たとえばテーブルクロスについて、とか
 あるいは縞模様のパジャマやタオルケットや
  ....
裏庭のトマトをもぐようにわたしはわたしになまえを
いくつもつける
(たとえばフランチェスカ、など)
そこにいるわたしテーブルのうえのわたし
わたしがすでにいないところにいるわたし
テーブルの ....
ぼくの名前は秒針
チッチッチッチッと音を鳴らして
0秒から59秒まで
時間を知らせるのがぼくの存在

ぼくはある待合室の掛け時計の中にいた
ぼくのことを見詰めている
ひとりの女の子が居た ....
恋愛詩を、書こうと思った。今まで、かなりいい加減なことをして生きてきて、たくさんの女の子たちといい加減に、あるいは真剣に恋愛してきた。結局、気がついてみると、いつのまにか僕は結婚なんぞというものをどさ .... 俺がまだ子供の頃
あんたの息子達と仲がよくて
近所の子供達とも一緒になって
よく遊んだものさ
ある日、俺はあんたの家で
いつもの連中と一緒に
お化け屋敷を作ったんだ
窓をふさいで、部屋を ....
--フォン・ギエルケ
 不協和音
 von-Gierke病

深夜、
僕は、
娘の病名を、韻律のように
繰り返し繰り返し繰り返す

--von-Gierke
 フォン・ギエルケ
 ....
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