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目を閉じた赤子の笑みに触れる花
ひとひらをくちうつしする涙かな
赤子の手何を語るや散る桜
とどまらぬ光の糸をたぐる花
名づけても名づけきれぬ日花 ....
動かない水たまり
晴れの日 他の水たちに
追いぬかれてゆく水たまり
重い火の血の水たまり
底に焦土を抱く水たまり
光をはじく骨の手を
振りつづけている水たまり
脂の角 ....
一度だけ夜を飛べない夜がある冷えた灯りのはばたきの道
降り来る火誰がおまえを責めようか燃えくずれつつ書きとめる日々
しあわせを感じたとたんしあわせは遠く ....