専用線の貨物列車を
雑草の生えた線路の際で見送る
ダダンダンダン
ダダンダンダン
それは思いがけぬ速さで駆けて行く
街の風景に似合わぬ
大きな図体に圧倒される
シズシズと ....
世の中で一番暗いときはいつですかという質問の答は
夜明け前
だそうです。
レディース&ジェントルマン
この闇の意味を問いただし
まぶたを何回も何百回も何千回もまばたきしな ....
朝、晴れた日に空き缶を洗っていると
庭に群生する雑草の命の横溢に圧倒され
水遊びをしながら裸で駆け巡る稚児たちの嬌声に
私の心も浮き立ち
自らの空白を忘れてしまう
先程まで生きていた彼ら ....
いやもーモリマサちゃんてば全開でローダウンモードで白目の現実が
スロースピードで少しずつ贅沢にすぎてくから
どちらかといえば最後までできる時間のかぎりせいぜい生きたいとか
布団の中や液晶画 ....
メモ
あまり記憶がないので
自分の子供時代の話を母から聞く
3つで小児喘息がはじまったのであまりスポーツに熱中した覚えが無い
水泳とクラシックバレエをやっていた
小学校に上がる前から本読みだ ....
頭がカオスで、
メタファーで、
ファンタジー。
ゲームの事は、よく知らんが、
ファイナルファンタジーは8以降滑ってんじゃねぇか?
頭がカオスで、
メタファーで、
ファンシー。
....
「サザエさん」視ずに二人で出掛けよう
(迫る明日から駆け落ちしよう)
ラクダに乗って楽だ
砂漠をひた走る
毎食ビーフジャーキー
水は朝露飲んでます。
時間はゆっくり流れ
信じるものにすがり付き
心を癒し
シコリをほぐす。
人と出会い、別れて
人 ....
幸せって
ひょっとすると
自分が幸せになることでなく
他人(ひと)が幸せになるのを
見ることかもしれない
自分が幸せになっても
余り実感って湧かないもの
でもね
....
あしたから
わたくしは祈るのです
今夜から
わたくしは祈るのです
帰宅してすぐ
わたくしは祈るのです
帰宅してすぐ
今夜から
あしたから
わたくし ....
こぼしたら
うまくふけなくなってしまった
たまご
きみが崩れてしまったから
やさしくすくってあげないと
クツシタノなかの皮ふが冷たいの
くつしたでつつんでるのに
きみを囲んで ....
そして去年
飯島愛の上にも雪が降り
今年
小菅刑務所にも雪は積もり
来年も再来年も
ブロック塀のうえで裸足をぶらぶらしてるみなし子の上に
毛布の無い家の壊れた屋根に
....
おんなの子はクリスマスに弱い
街じゅうのカッポルが幸せと思いこむ
じぶん一人だけ不幸に見える
そーゆー日
もしキミに気になる女子がいるなら
「ラーメン食べに行こうか」でも
「コンビ ....
朝が嫌いだった
眩しいくらいの朝焼けが
カーテンを通り抜けて
わたしを叩き起こすような
十代の頃
セルフサービスの朝食
くりかえしのニュース
軽い頭痛に
制服を着せて
コントラディク ....
私たちは
複雑で
ランダムな現象の絡まりのようにみえて
実は
いっぽんの管なのです
とめどなく押し寄せる水流を
茫然とひらいた口腔から飲みこみ
洗われるまま
わずかな幸せの摂取と
....
? ?
いつだって馴れないんだ 駅を降りて
麻痺していく 牛飯屋に入って
フェイドアウトしていく感覚 ....
どうして いつも目を伏せてまえをみるの
どうして 気がつくとタバコのため息なの
どうして 何もかもあきらめている風なのに またひとりなの
しってるよわかっているつもりだけど
隣にあたしがい ....
もうてゆーことはなんかもう無理なんじゃないのと目覚ましを止め
夢の中で朝という出発の準備を繰り返し
何度も目覚ましを止め
しかしふたたび急におきあがりまぶたをめくり
くるまれたままの状態で昨日 ....
高崎線のドアは必ずしも自動じゃない
特急/快速の待避で5分停車ともなると
駅に着いてもドアが開かなくて
都心の電車に乗り慣れている人が戸惑って
ドアの前で立ち尽くしてしまう
開閉スイ ....
朝は、
最寄りの駅まで走るための時間ではなく
ラジオから流れる落語の人情噺を聴きながら
渋い野菜茶をゆっくりと喉に通過させる。
そんな涙を流すための「ひととき」でありたい。
ぜいたくぜいたく ....
実態がない
1ミリもない
あの子の必要としているのは俺じゃあ無くて
俺が必要としているのはなぜあの子なのか
そしてこのタイミングなのか
三本足の野良犬のびっこの足跡をたどる ....
正直今日の日はえぐれるような1日だった
いろんな意味で
あたしはもっと強くなっていかねばならない
昨日よりももっとぐるぐるめまいがした
あたしはもっと強くならなければならない
....
080920
すらりと抜いた
一尺五寸の長脇差しを
ギラギラギラと
光らせて
めーとるほうだと
えーと
えぇぇっと
・・・・・.. ....
片手で空中にまるをつくる
親指をくちびるにもってゆき
その場の空気を吸い込む
恐怖も限界も肺にためつつ
決して傾かず真っすぐに息を吐き出す
履き心地の悪い靴なんて捨てちまいな ....
この8月
ほとんど毎朝のように
新聞を読んで
泣く
いいかげんに
してほしい
感受性
あらゆるいのちと
沁み入る哀しみ
分かち合う喜び
低気圧のせいか
ここ数日
....
同級生の彼女が死んでしまった、次の次の日だった。僕らは彼女の葬式のため、彼女の家へ向かった。彼女の両親が仏前で、笑って出迎えてくれた。僕らは一同そろって、その前に坐った。順番に彼女への線香をあげた。線 ....
何をしていてもどこで誰といても
与えられるもの降ってくるもの落ちてるもの
砂や社会の排泄物に塗れているものを必死に
追いかけてるかき集めてる気がするよ
近いうちにまたきっと泣いてし ....
信じることと縋ることはともすればよく似ている
喋り過ぎるものはそれについて依存している
夏は決まって暑くて蒸すから色々がよく腐って臭い出す
わたしは四角を中心に据えてから円を上手に書くこ ....
砂を
体中の空いてる
穴に詰めていく
埋め立てた人工の砂浜の
ほつれたぬいぐるみが
さみしそうに息をしている
「あなたのコドモを産むよ」
と笑い
雨上がりの
草いきれで肺一杯にして
....
てゆーか旅と言ったら死体を探す意味で
凪いだ東京湾の沈んでいるヘドロとか
晴海の奥の草地に放棄されている冷蔵庫の中身に十字架を切る
みたいな
永遠に浮かぶことのない人たちみたく
あ ....
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