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にせものの葡萄のにおいがする
光のすきまを
さらに小さな光がとおる
貨物列車 埃の花
すぎる震え すぎる震え
高く遠く
直ぐに昇る鳥
真昼の星
青を青に打ちつけ ....
離れてもなお離れ得ぬ漠鬼かな
つむる目にひとつこぼれるななかまど
つむる目の光のなかを去りゆく背
己れから己れあふれる獅子頭
さ ....
いつかわたしは
わたしから名を与えられた
わたしではないわたしが
鳥のように道に立っていた
地にも 空にも
翼は落ちていた
遠い光の日に
熊は殪された
血は流れ
人の内に ....
花が居て
狂いたい
と言った
なにもしてやれないので
川にうつる枝のなかに立ち
はらわたの森をひらき
ここにお入り
と 言った
蝶が来て
狂いたい
と言 ....