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一杯の珈琲から恋が生まれることがあるなら
それが一杯の中将湯であったってかまわないに違いない
もちろん玄米茶でも胃カメラでもゾウリムシでも
かまわない筈なのだがなぜか恋の原因となるのは珈琲であり ....
私ノ耳ハ鋭イないふデアル
貴方ノ言葉ヲ切断シ解剖スル
私ノ指ハ尖ッタぴんせっとデアル
貴方トイウ存在ノカケラヲツマミ
冷タイしゃーれノ上ニノセル
マタ私ノ瞳ハ敏感ナ電子顕微鏡デアル ....
そんなにもあなたは甘味に飽きていたか

横にくわえてがりりとかじる
根ワサビの香りは
ぬるま湯にふやけたあなたの脳髄を
一瞬すこやかに澄み渡らせた

しかしあなたは知らないのだ
どんな ....
アンチ・テーゼ? 最近はあんま見やせんなあ
外海まで出りゃあちったあ捕れるかも知れんけん
あんた近海もんが欲しいだら?
活きのいいのをくれっても無理なもんは無理だに

ほんじゃテーゼ ....
青い花を探しているのだと
そのひとは言いました

私も青い花を探していたことがあったのです

ずっとずっと昔 千年のそのまた千年も前のこと
白茶けた山脈を歩いていました
足元には雪があり ....
[まめ]

こまめにつかめ
たかめをつかめ

まめにかめかめ
わかめにごまめ



[ひめぎみのかぞえうた]

いちのひめぎみ いばらひめ
にいのひめぎみ にんぎょひめ
さ ....
父はつまらぬ魚屋でございましたが、係累は多うございました。
たいそう古くから魚屋を営んでいたと申します。
けれども嫁はどこの馬の骨ともつかぬと祖母は母を貶めました。
わたしは母の係累をひとりも存 ....
[へりくつのうた]


へりくつりくつ
かたっぽのくつ
へりくつりくつ
くらいどうくつ
へりくつりくつ
なんてたいくつ





[たらたらのうた]


 ....
[バリケードのこっち側]


その前日
あたしは工場で残業した
まんまるいちんち段ボールの箱と格闘して
それでもまだ働けとベルが鳴った

自転車をこいで家に帰ると
戦いは明日だと言う ....
秘密の宝石箱はもうすっかりぶちまけてしまった

どうせみんなまがいもので
いちばん高級なやつでも貝パールに過ぎなくて
いちばん安っぽいやつはきらきらするキャンディの包み紙で
そもそも宝石箱自 ....
そういや私が最初に「たもつ」なる名前に目をしたのは、考えてみたら「醤油」を読んだときではなかった。

某PJでレビュウに値する詩を探していた私は、幼いが鋭い何かを感じさせる短い詩「さめ」に注目した ....
幼かった私たちは
この蝶をヨツアシチョッチョと呼んだ。
今はもうそんな幼稚な名では呼ばないが。
私たちは誰も大人びた名称を知らなかったのだ。

でも私たちは知っていた。
昆虫は六本脚という ....
天井に赤い足跡。
てんてんと増えてゆく。
猫のそれよりもすこし大きい。
足跡をつけてゆく生き物の姿は見えない。

ダブル・ベッドの上のふたりは、
そんなことてんで気づかない。
見逃された ....
いまはもうない家の
いまはもうない裏の畑で
空いっぱいに舞っていた
アキアカネ。

物干し竿に 洗濯物に
それをとりこもうとしてる母の髪に
それを見ている私の肩に
アキアカネ。

 ....
おそろしげなる{ルビ杣人=そまびと}の
十人かかりて動かせぬ
切り倒されし杉ありき
杉と契りしむすめごが
赤き襷をきりと締め
えいやと綱を引きやれば
やれかなしやと大杉は
するりするりと ....
ばくばくと奇妙な声で嘆いて八つ足は怯えて。

八つ足が食い散らかした誰かの足。
腕を伸ばして拾い集めるとどこかで呼子が鳴る。
あれが合図なのだとしても、
立ち上がることはできない俺には足がな ....
まず言っておかなきゃならない
これを読んでるあなたは
(あなたが誰であれ)
この雑文における「あなた」ではない
あなたと「あなた」は別人である
筆者と「私」も別人である
まずあなたにこれだ ....
端的に言って金と暇がない。頭にくるほどない。ないのだが詩を読む。寸暇を惜しんで読む。詩も書かずに詩を読む。最近ほんとにほとんど詩を書いてない。とゆーか、書けない。ここに投稿してる私の詩は古いのばっかだ ....
AB(なかほど)さんの佐々宝砂さんおすすめリスト(48)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一滴の珈琲から- 佐々宝砂自由詩303-12-28
量子力学- 佐々宝砂自由詩303-12-27
ワサビ頌歌- 佐々宝砂自由詩1*03-12-27
アンチ・アンチ・テーゼ- 佐々宝砂自由詩203-12-25
青い花- 佐々宝砂自由詩4*03-12-21
りりと☆のことばあそびうた、また- 佐々宝砂自由詩5*03-12-19
ゆうこく- 佐々宝砂自由詩7+*03-12-17
りりと☆のことばあそびうた- 佐々宝砂自由詩7*03-12-6
小詩集「マルメロジャムをもう一瓶」- 佐々宝砂自由詩18*03-12-3
秘密の宝石箱は- 佐々宝砂自由詩3*03-12-1
たもつ家のほうへ_—_たもつさんの詩の印象_2_—- 佐々宝砂散文(批評 ...603-11-25
ジャノメチョウ(百蟲譜11)- 佐々宝砂自由詩603-11-21
ダブル・ベッド- 佐々宝砂自由詩203-11-16
アキアカネ(百蟲譜1)- 佐々宝砂自由詩603-11-13
ひきてゆかしむ- 佐々宝砂自由詩403-11-13
- 佐々宝砂自由詩1*03-11-7
「私」のノンレトリック- 佐々宝砂自由詩6*03-11-5
ああ人生に余裕がほしい- 佐々宝砂散文(批評 ...7*03-10-23

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