キリストはキリスト教を作ったりしなかった
彼はただの愛に溢れた大工であった
キリストはよく遅刻したし、仕事にこない日もあった
彼はそんな風に頻繁に約束を破ったが
生まれたての子どもが誰彼と隔て ....
青く広がる海を見下ろして
「ああ、青いんだな」って思えたなら
指を静かに動かして
「ああ、生きてるんだな」って思えたなら
それは紛れも無い
ジュゲムの証拠。
釣り糸を垂らしなが ....
家を出たのは君から逃げるため
明滅を繰り返す黄色い信号を横目に
僕はまた歩き出す
桃のにおいがする水を買ってから
部屋に戻ろう
遠くでトラックがはしっているような
そんな音を聴 ....
15の頃に父さんを亡くして
見よう見まねで金槌を継いだ
枯れ枝のような細い腕には
重すぎる槌。
鍋の打ち方なら知っていた
父さんの背中ばかり見ていたから。
銅板に振り下ろす ....
正義と悪の
がいねんは
小さい頃に
戦隊ヒーローから
おしえられた
ものごとを
きょくたんに
2つに分けたがる
習性もピンチに
なったら他力本願な
体質もき ....
Please,please me...言葉をください
どうか僕に言葉をください
それは詩でなくてもいいのです
言葉を詩にするのは
僕ではなくて
言葉がそれを望んだときです
Please, ....
誰もが
エゴの殻を剥げば
孤独で死にそうな
うずくまった浮浪者
8mmで映した公園の回転塔の色は白く
屈託のない笑顔と
落ちて泣き叫ぶ子供
やがては成長し
選択を迫られる
金 ....
デジタルワールド
この世界はもう0と1で
できている
コンピューターのように
人はもうこの麻薬のような世界に
もう昏睡状態
頭上を行き交う音はみんなノイズにしか
....
子供のころは
図鑑を見るのが大好きで、
なかでもとりわけ
『昆虫』の図鑑がお気に入りだった。
今ではあんなもの、
触るのも嫌だ。
蝶は、確かに美しい。
カブトムシやクワガタのカッ ....
腐ってる食べ物は
においを嗅げばわかるのに
意外なほど
見た目ではわからないんだ
ほんの一昨日あたりまで
テレビの人気者だったヤツが
今日は犯罪者として
ニュースを騒がせている
....
{ルビ香辛料=スパイス}という宇宙なのです
すべてを包括していく宇宙なのです
包み込んでいくのです
溶かし込んでいくのです
カレーに国境はありません
たとえば、カレーまん
インドの ....
久しぶりに
この視界に入るものすべてを壊したくなった。
木を1本、蹴り折った時に思い出したけど、
それはあんまり楽しくないんだった。
煙草でも買いに行こう。
君の笑顔がすきだよ
「いきなり、なによ」
笑ってる君は、かわいいね
「やめてよ」
あれ?
どうしたの?
「いいかげんにして」
もしかして、怒ってる?
....
ワタシはスペア
アナタの愛スル人のスペア
ダカラスペアを必要とスルマデ
ソレマデの命デス
ア‥時間がキタミタイ
診察台の上ニハ血塗レノ彼女
ワタシの身体は切リ刻マレ
....
君が泣けばいい君が泣けばいい
きみがないたらいいんだ
はらはらとそれはばらばらと
からからとそしてくらりくらり
ぱたん
僕と泣けばいい僕と泣けばいい
ぼくじゃなくたっていいんだ ....
乾いたシグナル
うつむいたままのマテリアル
洗練されすぎて意味を失ってゆく
弱弱しいカルチャー
凄みのない場所へストンと
落ちてしまっているデザインの氾濫
二十一世 ....
今日も朝起きたら
いつもの現実が拡がっていた
ぼくはいつもどうりに
お気に入りの服を
タンスから引っ張り出して
それを身にまとい
朝ご飯だけど
もうほとんど昼 ....
ネット広告やエロ本やエロビデオを見ながら
可愛い女の子や綺麗なお姉さんとセックスしたいと思う
しかしそんな事をしたところで
小生の人生の糧にはなり得ない気がするので
抜いてしまえばどうでも ....
北極星を中心に
星は回るらしい
教育テレビで
さいきん学んだ
世のなか知らないこと
ばかりだなぁと
感じられる日々は
きっと良いことだ
月は東京の空が
濁っ ....
ポットから注がれる
最後の一滴には
葉の命ともいうべき
紅の色と美味しさが
たっぷりと入っている
君から注がれる
最愛の言葉には
葉の命ともいうべき
囁きの吐息と秘めた想いが
た ....
げ つ よ う び
い や だ な あ
か よ う び
つ か れ た
す い よ う び
は や く お わ れ
も く よ う び
も う ち ょ っ ....
もうすぐぼくは旅にでるよ
何にもなく
宛先も書かれていない
手紙だけを頼りに
ぼくは昔のアナタを思いだして
排気ガスにまみれたこのどぶ臭い
町を今日でる
古ぼ ....
霊的だと言われた
精神が少し動いた
でも自分で引き戻したんだ
罠が多いんだよ
この世界は
落ち込んでしまわないように
気をつけて
時には遠回りしなくてはいけな ....
(世界は、毎日終わっているのになんで誰も彼も平気なの!)
さんざぐずった女の子は、清潔なシーツですぅすぅ眠る
おもたいミルクの呼吸が、部屋中に立ちこめる
22時、最終 ....
君に青い鳥を見せてあげる約束を果たせぬまま
千年が過ぎた
今この星は Aoi鳥で満たされている
{引用=
だって、外人って、同じ人間だと思えないから、
キスするのなんて全然平気
舌絡 ....
南町二丁目電話ボックスでさらってくれる人を待ってる
ガキ大将なんて嬉しいものじゃない道具で殺せるジャイアンのこと
死ぬ星が一番光る 遠吠えを聞いた僕らのつく嘘みたく
....
どこかの国で 単眼症のやぎが生まれた
彼は見世物になって、きっと将来はホルマリン漬けになる
死してなお、見世物になるのだ
彼は未だに、その単眼で
自分の行く末を冷静に見届けていると言うのに ....
天国も地獄も存在しない
天国行きか地獄行きかを
ジャッジできる人
そんな人は存在しない
神様だってありきたりでうんざり人間
周りの目を気にして
恋愛におぼれて
プライドが大事で
....
とうとう雪が降ってきて
あの人をさらってくるチャンスがやってきた
今朝あなたは外へ 出られない
今すぐそこへ
生霊をとばすわ
雪がとろけてしまわぬうち
に
わたしの体からいま
切り離 ....
はちみつレモンで作った
ホットレモネードが
少し心をあたためて
溶かしてくれた遠い日の思い出
一緒だったときの
はちみつみたいな甘さ
気持ちが離れてしまったときの
レモンみた ....
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