ヴィレブロルト・スネルは己の運命も未来も悟りはしなかった。
しかし光は己の運命を知っていた。
もっとも速くあれ
それが光の命題であり運命であり
屈折しても反射しても散乱しても構わなかっ ....
女子高でてから十ン年間、ずーっと女の花園みたいなところで働いてきた。だから女ばかりの現場には慣れている。女特有の(と思われている)陰口いじめ噂話嫉妬、家庭や生理を理由にした甘えだらしなさ腕力不足そのほ ....
私の仕事はガテン系なので、仕事中は、いわゆるカーゴパンツ、動きやすく、大きなポケットがいっぱいあるズボン、それも男物を穿いている。男物の服のポケットは、女物のそれに比べると段違いに大きく使いやすい。財 ....
小さなホールケーキ
真ん中に添えられたクッキーには
“パパ たんじょうび おめでとう”
みどり色のロウソクがひとつ
中ほどがポッキリ折れていて
むき出しの白い芯が
辛うじて身体を支えて ....
ないものねだりばかりしているんだ
今までずっと、僕は。
そこにあるものに、どうして満足できないんだろう
僕の手の中にあるものだって
当たり前に存在するわけじゃないのに
君を見 ....
悲しかった
ただ悲しかっただけだった
人を恋することは良いことだが
恋をしてどうなる
その恋がみのるみのらないは
運任せ
恋は本当に自由気ままに
舞っている花 ....
だって いつだって
だって ゆめから さめちゃうもん
あたしが
おにさんだったら つかまえない
だって だって
いつだって ゆめみていたいんだもん
ごっこ ごっこ おにごっこ
捨てた言葉が
もどる頃
小さい母を しょいながら
ひとり戦う 田舎道
焦った心が
ならぶ頃
小さい父と 飲みながら
ひとり戦う 屋根の下
未来に宛てた自問自答
叱咤の痛みは ....
買ったばかりの筆
乾いて水気が無く
絵の具を付ければ
無限の組み合わせ
付けなければ意味を持たない
信号機の色彩
赤黄青の組み合わせ
それだけで人を動かす
今の僕は出来上がる前の灰 ....
この雪のように真っ白な ふわふわっとした気持ちは
やさしく降り積もる君に触れてみたいって 云うの
跡形を残して消えてゆくことを知っているのに.。
この ふわふわっとした雲のような気持ちは
....
殻にこもれば防御は完璧で
そのまま突進すれば攻撃になり
恐れるものなんて無い
でも
君に出逢ってからは
身体を駆け巡る電流には勝てず
君を失うことを
恐れてる
もしよろしけ ....
お金はもちろん好きだけど
この額の小判に目がくらむような
安い奴は願い下げ
そんなものより
あたたかい
膝のぬくもりが
欲しいから
いつもぐったり寝ているけれど
アナタの夢が 叶う時
ちゃんと起きて
お仕事するよ
ボクが夢を食べるとき
アナタの夢が終わったとき
のどに入ると
いがいがする
目に入ると
涙が出る
口に入ると
感触が残る
それが
青春なのかも。
あなたの たばこの
においがすき
からだに悪いの
わかってるんだけど
思い切り吸い込む
貴方の毒でなら
死んだって構わない。
君を見ていると
こころが
しめつけられるような
痛みが走って
今にでも
この気持ち
丸のみしてほしい。
夜電気もつけない部屋で
ぼくはベットの上で体育座りして
自分の膝を抱えて
泣いていた
何に泣いているのか
わからない
隣でなっている
ガラスでできた
も ....
放置された畑 咲き並ぶネギボウズ
バコン バコンと
プラスティックバットを振りぬいては
浅緑を空の彼方に弾き飛ばした
なぜそんなことをするのだと叱られたが
ネギボウズの高さが
ちょうど僕ら ....
太古の いのちは
海で 育ち
太古の いのちは
海で 散った
やさしさも
きびしさも
荒波に揉まれた
僕なら
もしかしたら
もっているのかも。
海辺で恋した
あのカップルは
貝殻で
思い出を
作っていった
僕もいつかは
誰かの思い出の
一部に
ううん
思い出、
作っていけたら
いいな、と思う。
からっぽになった頭を
夜風に 掲げて
風通しを、よくする
図太く生きるのは
むずかしいけど
一日一歩
骨太には
生きられそう。
おやすみを言う前に
一回抱きしめると
おやすみ、が
愛してる、に
聞こえる。
おやすみ。
美しい羽も
灼熱の強さも
なんにもいらないから
どうか
どうか
あの瞳のきれいな
あの女の子に
不死身の
しあわせを。
瑞々しい朝を
夢見て
満点の星空を
願って
みんながそう
祈ってたら
世界はきっと
きらりと
多角的に
輝きを
放つ。
冷たくされれば
されるほどに
やる気は燃えていく
けれど
できれば
優しくして
ほしい
そしたら
暖かく
照らしてあげる。
あと少し
あと本当に少しで
僕はこの学校を卒業する
中学校生活は
一瞬で終わるぞって
風の便りで聞いたけど
ホントに一瞬で終わってしまった
昨日が入学式のよう ....
前後不覚に陥る。
前へ前へと思えば体は少しづつ前へ。
後ろへ後ろへと思えば体は少しづつ後ろへ。
カクカクカクカクと小刻みに動く身体。
全身の力を抜いて尚小刻みに動く腕や体。
身体の ....
この汗は誰にも
渡さない
僕が
頑張って
頑張って
頑張って走って
走ってきた
あかしだから
あの明日も
渡さない。
ちょっとくらい
周りと雰囲気が
違ったり
なにか言っても
受け入れられなくたって
ボクにとっては
どまんなか
だから
そのまんま。
進化していく
必要は
ないよ。
許しません
怒ってます
本当に
怒ってます
自分の不甲斐なさに
怒ってます
明日はきっと
声かけますから
やさしい口調で。
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