すべてのおすすめ
あいかわらず武士だった
参代する日でもなかろうに
女房殿に渡された温かい包みを抱えて
坂を下ってゆく

*

何やら人垣ができていて
たいそうな{ルビ賑=にぎ}わいである
隣の女房が ....
朝起きると武士だった
(拙者、もうしばらく眠るでござる
と、布団を被ったが
あっさり古女房に引き剥がされた
長葱を{ルビ購=あがな}ってこいという
女房殿はいつからあんなに強くなったのだろう ....
ロウ石の描いてゆく円のあどけなさで
季節を跳ねわたる赤い女の子は
その胸に、またひとつ
ちいさな宝石をあつめて

伸ばしかけた指先
静かにたたむ陽だまり

いつか
桃いろの少女へ
ブルーチップの青いリスは
目を離すと、すぐに増殖して
ガマ口をはみ出してしまうから
台紙にきちんと貼りつけなければいけなかった
母は台紙をもらってくれると約束をしたのに
永遠と立ち話をやめや ....
たたたろろろろさんの佐野権太さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
武士と猫- 佐野権太自由詩21*07-2-9
武士のつかい- 佐野権太自由詩58*07-2-6
桃いろのつぼみ- 佐野権太携帯写真+ ...22*06-11-13
ヒーロー伝説- 佐野権太自由詩21*06-7-6

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する