桃いろのつぼみ
佐野権太




ロウ石の描いてゆく円のあどけなさで
季節を跳ねわたる赤い女の子は
その胸に、またひとつ
ちいさな宝石をあつめて

伸ばしかけた指先
静かにたたむ陽だまり

いつか
桃いろの少女へ


携帯写真+詩 桃いろのつぼみ Copyright 佐野権太 2006-11-13 08:53:02
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
こころの風景(携帯詩)