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僕は電車では座らない
前から三両目
気に入らない発射の音楽を聞きながら
乗り込み外を見る
最後に乗るのが好きなのだ
外を見たいから
僕は電車では座らない
走り出す電車の縦長の ....
駅を出る
左に見えるカフェDesign
カプチーノと今日買ったB級雑誌
ここでのヘッドフォンは邪道だ
聞こえるのは心地よいお皿の音と
少し大きめのコップ
油紙に包まれた店名入り ....
誰かの為に磨いた
長い爪を舐めたい
生温いミルクを零した
その胸元の匂いと
君の悪ふざけした顔つきが
僕の理性をどこかに飛ばしそうさ
誰かの為に磨いた
その綺麗な身体に触りたい
....
人と同じように笑えない
うつむいて歩いてた
通り過ぎる人達は急ぎ足で
どこに向かうの
私を置き去りにしたあの人さえ
立ち止まることなく
無表情で行ってしまった
あなたの ....
機械仕掛け
二つ折り
小窓に動く
夢一夜
悪戯な表現の
事の波集めて
読み取るのは
溢れる程の君の笑顔
数分考えて
返す言の葉は
悪戯に隠された
本当の気持ち
真っ直ぐ ....
洋煉瓦の敷き詰めたお店
珈琲の湯気が後ろに流れるポスター
銀盆持つ手に甘い香りのタルト
カウンターに佇む白エプロン
ノスタルジア
ポスターのデサイン
タルト・オ・ペーシュ
麗し ....
黄色に染まる空色と
境が消えた海
かろうじて白波が
海と判らせる程よい海絵
窓際のプランターには
名前の知らない植物の幹が
花に向かいカーブをかけて伸びている
部屋の灯りなどは不 ....
あなたの言葉半分を下さい
そうすれば
僕の詩は読めるものに
なるかもしれない
あなたの作る倍の時間は下さい
そうすれば
僕の詩はまともなものに
なるかもしれない
言葉の半分と
....
雲が流れることを
忘れたように
君の言葉の流れに躊躇した
電波が途切れ途切れ
咳き込むように
言葉の最後で吹きだした
面白い言葉も
恥ずかしい言葉も
ふんふんうなずく
頼もし ....
狂わしく相愛しい君の本体を
舐め尽したとて解らず
重なる毎に理解して
重なる毎に誤解していく
指先を弄び含み笑いするも
深く刺さるとて感じず
動かす程に高まり
動かす程にしらけていく ....
凍らせないで下さい
言葉が凍ると
刺さったところが
痛むのです
暖めないで下さい
言葉を暖めると
流れるものが目を覆い
あなたの顔が
見えなくなります
流さないで下さい
言 ....
ポットから注がれる
最後の一滴には
葉の命ともいうべき
紅の色と美味しさが
たっぷりと入っている
君から注がれる
最愛の言葉には
葉の命ともいうべき
囁きの吐息と秘めた想いが
た ....
楽におなりよと
重い荷物の一端を
持ってくれる人は友達
楽におなりよと
重い荷物の一端を
消してくれたのは肉親
何もないはずの肩に
想いなど乗せようなどと思うから
思ったの ....
くるくる回る
ピタと止まる
生きているから
小さくても感じます
繋がるのはカラダだけじゃなく
その手になりそうなトコロも
高くなりそうな鼻のトコロ
長くなりそうな足のトコロ
あるか ....
雪が降りるかもしれない
そのくらい寒さで首をすくめた
今年初めての手袋をして
いつもの道 寒さを感じないよう
ゆっくりと歩く
足跡はまだつかないでいる
仕事が終わる頃には
も ....
冷たくなる手に
息を吹きかけ
電車を待つ
黄色のライトが
十字に走るくらい
寒さのもやに反射していた
土も薄氷で覆われ
ここでこんな寒かったら
と あなたの住む街のこと
少し ....
〜寝ぞう〜
右向いて 左向いて
時には落っこちて
目覚めてる時と同じくらい
動いているから
昨日よりは成長しています
〜歯ぎしり〜
あなたの近しい人が歯ぎしりをしていても
....
言葉と言葉が画面の中でお付き合い
触れられるわけじゃないけど
まして手を握れるわけでもない
それでも楽しいひと時があるのさ
今日は何してた
映画観た
面白かった?
....
本当に誰かを好きになったなら
皆はどんな言葉にするのだろう
本当に伝えたい気持ちがあったなら
僕はどんな言葉にするのだろう
言葉に慣れた僕達が
あなたの隣にいる幸せや
闇に浮か ....
階段の踊場の風 冷たい息 通り過ぎる冷静
君を想う気持ち 崩れる土壁 不安な情熱
握るコブシに一段と力の入る瞬間
まだ僕を知らない君が横を過ぎる
知らない君への妄想は普段の僕を壊す
....
父さんは何故嫌がることをするの
父さんは何故母を裏切るの
白い手袋が朱赤く染まる程
あなたが嫌いだ
憎いから誓った あなたを許さないと
水を抱かせたよう 巧みにすり抜けた後は
びしょ濡 ....