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穏やかな日々の陰からはみだした恋という名のあてなき手紙
忘れたい忘れよう忘れられるのか君に恋がるる熱き自分を
ウチは洋風じゃないから
ベッドなんて無くって
布団で寝てる
ウチは新婚じゃないから
ダブルなんかじゃなくって
二組敷いて寝てる
お天気がいい日には
布団を干すけ ....
夕暮れに爪を切る
夜 爪を切ってはいけないよ と
いつか誰かに言われたから
冷たい風に
見上げれば
うすくうすく うすい空色
ほそくほそく 細い三日月
泣きたいほどに
....
泣きたくて 泣けなくて
母に手紙を書いた夜
滲むことさえ出来ずに
笑顔の文字が並んだ
「変わらずに元気です
新しい服を買いました
今度の休みに帰る
その時に着て行 ....
あなたが 今
辛いのは知っていたけれど
私の涙さえ見えないほど
辛いとは
知らなかったのです
愛情さえ苦痛になるほど
辛いとは
知らなかったのです
ならば
今からの 私は
....
いわゆる
ぜんじどうせんたくき
洗濯物が洗えます
たまんねーな
ぜんじどうせんたくき
自らの全てが動きます
どこいっちゃったんだろう
洗濯物がどうなった ....
あの日
砂利道で蹴り上げたものは
小石 なんかじゃなくて
はっきりしない哀しさだった
どこかに行けそうな気がするのに
行くべきだと思うのに
どこにも行けない自分だった
何 ....
待合室には
女の子を連れた母親と
少し離れたところに
人の良さそうなおばあさんが
座っていた
熱のせいでボゥッとなった私の目も耳も
何も見ようとも聞こうともしていなかった
「お子 ....