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見知らねど行き着く場所はここにある
  夢見て君を連れた北国


いつのまにか眠った僕の携帯に
  隣の君から夕陽の小樽


真綿色の雪があまたの恋に染み
  冷たい北の印 ....
ふいにまた一羽の鳥が飛び立ちて
    束の間の夢心をよぎる


街角でつがいの鳥の歌を聞く
    アナタナシデハ/アナタナシデモ


啼くな鳥涙ながすなうつむくな
    唇かん ....
あなたとわたしは
たまに日常を共有する関係
そして言葉の世界で
たまに交わる関係

わたしのこころを
あなたが描くとき
あなたの横顔に
わたしを見つける



ただ ....
バックドロップの様なバク転をした記憶があるのはなぜですか。






喧嘩十段なんてそんなおもしろいこと言わないでくださいあはは。


回し蹴りの恍惚は止 ....
告白します。
主食はみかんです。
黄色いお手てのみかん星人。


好きな音楽は、
シューベルト「未完成。」
甘酸っぱい望郷の曲です。


今日は休柑日。
 ....
 赤面す 落ち込む 媚びる 自惚れる 恋の{ルビ醜態=フェイズ}の罠にあらがう

 人恋し 初冬の夜半のニルバーナ 白磁のカップ一気にのみ干す

 優先席お譲りください 不自由なこころの女がこ ....
霜葉ふむ皮のブーツの小気味よさこのままいつか見知らぬ冬に


窓ガラスくもる吐息にだまりこむ人のしぐさのその残酷さ


冬{ルビ薔薇=そうび}あかい棘さす指先の血のにじむ{ルビ孤悲=こい} ....
恋しさにとまどう心シクラメン
    うつむく頬にそっと紅さし


今もなおあの日の夢にくちづける
    クリスマスローズ淡き語らい


冬を恋いうす黄に咲くはわが心
    いつ ....
放課後の淡い窓から金管の音よ羽ばたけ青のたかみへ




とおせんぼされてる明日に手を伸ばすように螺旋階段のぼる




コピー機が光をシャッフルする影でちがう切札のぞむ我がまま
 ....
押入に夕闇はつと隠れてる
    「もういいかい」と「まあだだよ」とで


庭先にブランコだけがゆれていて
    昼のサイレン明日はとおく


陽のひかり障子にさせば心痛み
    ....
立ってる君、座っている僕、違う遠さの水平線を見てる



洗濯物干しといて私ちょっと銀行強盗してくるから



ごめんなさい、なら何度でも言います。謝罪と反省はただなので


 ....
さよならと書けずにsayonaraと書く僕らのポエムは今日も悲しい



鼻のにきびをさっきから気にしてるあなたは僕の大切な人



誰にも食べさせないよと子牛を抱きしめ泣いた従兄弟と ....
いつの日の窓辺に聞いたとおい歌
    盗んで消えるおもいでの耳


汽笛すぎ残されゆくは草鉄路
    待つだけの駅呼ぶだけの風


なぐさめを知るか口笛おおぞらに
    心を放 ....
ひさしぶりの宙返りで見た地面はこんなにも近くて、
しっぱい。

しょっぱい涙も出ないね。
言われちゃう。
「あんたそれでも元体操部?。」





 ....
砂糖黍畑を走るおさな子はいつかのわたし汗まで甘い




エメラルドグリーンは父がちゅら海を恋うる口ぐせ目じり細めて




「白百合は雑草だった」と言う父の故郷奄美は千キロ先に
 ....
<あきらめ>の四文字にアキとメと見つけ秋に芽生える草木を想う



片翼では飛べない空よすすき野は背中の地平線に波打つ



君の手に止まるとんぼを接写する今この時よ{ルビ ....
洗面器に金魚を二匹放したら波紋にひかる新月の影



告白に一瞬ときがとどまって乱反射する川が痛いよ



自転車に初めて乗れた日の風を呼びおこしてる恋のはじまり



まひる ....
あこがれは一番星の良きひかり
    いかにはかなく夜が来ようと


人は行くランボオの詩を胸にだき
    人いきれへと振り返りもせず


鳥は飛ぶただ啼きながらひたすらに
    ....
秒針が/ちくともちくとも何かを刻む/焦燥をこぼす君の眼差し

自死を希う/君の髪からフレッシュベリー/毎晩シャンプーしている癖に

此の世には/奇跡もドラマも無いけれど/幻覚や妄想なら ....
名、をつけて、指間からこぼれ落ちる、もの、そこまで愛せ、そこまで愛せ、よ、


彼はいろ我はひかりか 赤青黄おなじ要素で対極に立ち


半分の顔で笑みたるその闇が満ちて怯えん君温け ....
ノクターンそのたくらみに旅をする
    まなざし揺れる夜の窓際


ささやきに似た腰つきでつぶやきに
    似た足どりでダンスする{ルビ夜=よ}は


ガラス窓くちづけかわす夜の色 ....
耳奥で焼き増しされたセミの音が我を迷宮入りにしている




デフレーション起こす八月森の血は居眠り空は高く冷えゆく




ヒグラシのサイレン、夜の上澄みに震えて詩集をよむ手も止 ....
燃える指くちびる含み恋をする
    サルビアそれは紅い吐息に


ひそやかな風にするどき心こそ
    コスモスふるう恋の歓び


咲き誇り頰よせたその黒百合に
   ....
衰えて炎もいつか褪せゆくか
    {ルビ終=つい}の火を燃せオルフェの夏よ


竪琴の{ルビ絃=いと}のふるえに夏は逝く
    {ルビ全=また}き夜空に呼び声はるか


{ルビ初風 ....
夕やけを食べたいという君のため買い物かご手に西日へダッシュ


ハミングでハンバーグ焼くママを見てままごとセットで真似するムスメ


お日さまに愛でられコロナより赤いトマトを煮こんで子の皿 ....
絵葉書の端からおしゃべり零れ出す「暑中お見舞い申し上げます」



目標は銀河で泳ぐことだからヒマワリ君とは背比べしない



窓辺にて涼む巻貝ひとさじの碧い潮鳴りおみやげにした 
 ....
海に来て月の遺骸を{ルビ面=も}に浮かべ
    白貝割りて指先を切る


貝やぐら沖に燃え立ち{ルビ蒼蒼=そうそう}と
    胸に巣食うは十三夜月


月葬に送り遣るのは{ルビ鸚鵡 ....
夏をつれてくる妖精がいないから冷やし中華を初められない


泣きながら闇夜に響く帰り足コンクリートは{ルビ夏=プール}の青み


ウェディングドレスの中で夏に埋む指の日灼けを抱いて遠くへ
 ....
水深5キロメートルの恋に落ち プールサイドで墜落する午後




砂浜の午睡からうつら目を覚まし すいかの縞の波に溺れる




ピーラーで削がれ半裸になりしきみ 水にさらせば ....
放課後のプールサイドに一人きり石を投げれば割れる太陽


まだ細い腕もいつかはヘラクレス鏡にうつる半裸少年


肝だめし墓場を歩く君とぼく怖くないよと結ぶゆびさき


花火あがる綿菓 ....
前田ふむふむさんの短歌おすすめリスト(94)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
北国にて- Rin K短歌18*07-1-13
五羽の鳥- 石瀬琳々短歌20*07-1-12
逸星- Rin.短歌18*07-1-10
「_喧想幻躁。_」- PULL.短歌5*06-12-28
「_主食はみかんです。_」- PULL.短歌10*06-12-26
苦恋五首- 月夜野短歌11*06-12-18
【短歌祭】見知らぬ冬- 石瀬琳々短歌19*06-12-18
花言葉Ⅲ- 石瀬琳々短歌14*06-12-8
Line- まほし短歌21*06-12-3
押入の夕闇- 石瀬琳々短歌17*06-11-24
君と見ていた- たもつ短歌1806-11-18
sayonara.com- たもつ短歌2406-11-13
とおい歌- 石瀬琳々短歌18*06-11-10
「_中年宙返り。_」- PULL.短歌8*06-11-7
父と奄美と追憶と- まほし短歌18*06-11-4
千秋_(side_B)- まほし短歌15*06-10-30
一夏_(side_A)- まほし短歌13*06-10-30
あこがれ- 石瀬琳々短歌15*06-10-27
父やその他の皆の為に- 吉田ぐん ...短歌1606-10-22
#2006.06〜09- 石畑由紀 ...短歌1606-10-17
夜想曲- 石瀬琳々短歌11*06-9-26
サイレンス・サイレン- まほし短歌16*06-9-9
花言葉Ⅱ- 石瀬琳々短歌12*06-9-5
オルフェの夏- 石瀬琳々短歌9*06-8-22
夕やけ母さん- まほし短歌12*06-8-17
消印のない空- まほし短歌19*06-8-6
月葬- 石瀬琳々短歌18*06-8-2
【短歌祭参加作品】ゆめのなかのこいびとたち- ピッピ短歌1106-7-28
【短歌祭参加作品】半透明の夏- 望月 ゆ ...短歌29*06-7-25
【短歌祭参加作品】半裸少年- 石瀬琳々短歌24*06-7-21

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