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冬枯れの
枝の指より
こぼれ見る
白い半月
心 温め
肩すくめ震えながら来る君の寝癖の髪に落ちる初雪
珍しく愛を欲しがる駄々っ子に握りつぶされこぼれたい骨
呼吸止め君待つその一瞬 壊れたいより壊したい衝動
なめらかな君の胸に耳寄せる ....
っくすしてから恋をして失恋したらあなたでオナニー三昧。
ごめん今日はその気じゃないの(さっきジョニデでオナニーおなかいっぱい)。
「いつも誰 ....
傷ついた黒板にチョークでキキキと悲鳴を書いた聴こえてますか?。
感情が通ります白線の内側までお下がりください「バカ!。」
口数の少ない入り口 ....
風のかがやきとセピアを追いかけるようにくるるるらせんを描く
あっ銀杏仲良く囁きあってるねあれは秋の置き土産なの
後にも元にも戻れない路上のニュースペイパーサクサク言って
....
イブの夜に赤い炎をイメージし生きていることラッキーと思ふ
水晶を砕いてください船底でふゆの花びらかくまうように
捨ておいた言葉に幾度も拾われて星座のたもと鋭角を知る
閉じかけた波音の日がよみがえる月の鏡の無言を浴び ....
白空のヒビは街路樹の冷たい手 聞け言の葉の声をココロで
外套の襟をかすめる単音のグロリア今宵は木枯らしのイヴ
コンパネも合板も値の上がりけり四枚買ふのにずいぶん悩み
舌先が絡める熱い銃口の鉄の苦みは血の味に似て
約束の指でいざなうライフリング自我突き破る濡れた弾丸
背徳を縛る鎖の錠を撃つ。ふたつの魂(たま)は逝く果てもなく
初夏〜秋
初夏よりも光る男が耳に触れそっと私のピアスで遊ぶ
瑞々し背中に並ぶ脊椎を一つ一つ数えて眠る
マスカラをしない瞳が好きだというそれは誰の瞳の話?
背中から ....
白猫を倒しつ腹に顔うずめ息をかけしが足蹴にあひぬ
霏々と降る、雨。黝いparanoia不協波紋よ咲かせ憂鬱
信号の点滅さえも響いてる月の爪痕冴え渡る夜
加速度をゆがんだ都会(まち)で確かめて スカイラインへ突き抜け ....
1)
そのあとは
熱きシャワーを顔に受く
髪にまつはる潮の匂ひよ
(折角の日曜を磯釣で潰すなんてあのバカ男!許さない!)
2)
いざゆけよ
バージェス{ルビ頁 ....
目の前の妖しき影に いぶかるも
あげ羽蝶なり 思はず和む
草の実も少しふくらみ見えてきし
秋に入りゆく風の移ろふ
目の前に子蜘蛛落り来てテーブルの
上を正しく距離おきて飛ぶ
....
〜秋〜 水色揺々
「手折れぬは花言葉」
水色の細い曲線滑らかに夕を奏でる9月のフルート
コスモスの薄紅風とたわむれて赤トンボかわし鬼さんこちら
....
ぼんやりと見送る乗り遅れた電車ひと待たすことにも慣れて
柔らかいたんぼの風が撫でてゆく改札を出る冷えた二の腕
夏の田と風戯れてドミノ倒しあらわれ消える緑のライン
山の端の ....
紙飛行機の届く距離メールで飛ばす「さっきはごめんいいすぎた。」
ひまわりの背を追い抜いた彼を息子と呼べないもどかしい夏。
夜ごは ....
心地良い風が集まるオープンカー
サザン・ビートで踏み込むペダル
ためらいを脱いだ渚の砂熱く
波音のソロに浸すつまさき
ありふれた譜面は飛沫で狂わせて ....
草市に うみほほづきを購いて
海の味する遠き幼日
朝ごとにくぐもり啼ける鳩の声
故里に啼く森を想えり
西陽射す路に日課の水をまく
秋めきし風に虹たてながら
白白と待宵月は行き来 ....
我が心食ろうてみれば塩味の目から零れてそっと檸檬を
おわりなど明確でなくて良いのです冷やし中華もはじまるばかり
それそうでそれていかない台風にきみへの思いかさねたりする
なにもかもぬぐいさるよな強い雨このままずっと夏でいいのに
都合よ ....
太陽に顔向け育つすくすくと私を抜かして伸びるでないぞ
落ち込んで下向く君の哀愁漂う姿に目を奪われた
君の名を忘れた人に出会ったら『地上の太陽』と教えよう
向日 ....
それぞれの皿に苺を盛り分けて
嫁ぎし娘の数も入れおり
盛装の娘の席は遠く しばたたく
目にぼやけゆく宴の席に
夕食の時どき夫は嫁きし娘の
空席言いて酒を呑みほす
月を取れ星 ....
「さざなぐ海へ」
Runaku Masaki* Zakuroishi* Fujko*Rin Kazanagi
蒼低く岸辺に寄せる夜想曲(ノクターン)傷みをけして、染める ....
「赤い兵児帯」
Musako * Yui Hasuno * Runaku Masaki* kaz * Issey Azusa * Rin Kazanagi
夏祭り心そ ....
背景に滝を入れて撮られ居り
見知らぬ人との旅の安けさ
惜しみなく冬陽を浴びて青みたる
蓬のつづく海の辺を行く
(和歌山の燈台 日本の最南端)
銀婚の旅と出できし紀州路に
海の景色は ....
外されて飛び出す身体が宙を舞うかすりもしない全てのことが
ピッチャー前わき目もふらずに一直線こんな時だけ素直なわたし
気づくのはいつも遅すぎだったよねツーアウト後に伸ばしたバット
小 ....
標識は海それだけを手がかりにギアはトップで{ルビ夏風疾走=サマーラナウェイ}
かざなぎでアクアスカイに叫ぶとき見えていたんだ白きクラック
無人駅いつから来ない夢列車ココナツの浜 ....
長雨の晴れておちこち競ふごと干し物
ひらめく冬空の下
おしどりが小さき雨の波紋消し
みどりに染みし池をめぐれる
(苔寺にて)
花冷えの椿の寺はひっそりと五色の ....
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