すべてのおすすめ
もう鰓呼吸の仕方も忘れちゃったねと夫は肺で煙草を吸うので。


なまぐさいのはなつかしい手紙なくしてしまった鱗が痛くて。

昼は泣きながら鰯を焼いて食べたなつ ....
雑念という名の念力できみをあたまの中からテレポート。

疲れ眠るリモコンの中のひとりぼっちの乾電池としてのぼく。


知られちゃいけないきみの生まれた星まで飛 ....
ぶかぶか三月のすそを引きあなたは駈けてゆくこけてころがって。

ふかふか春のじゅうたんは準備中痛くないよ!だってたのしいもの。

たのもしいタンポポさんは二度踏 ....
うすべにの桜を頬にほころばせ
ふゆを咲くのは
あどけない、春




さむい夜
機関車さながら息をして
笑っていたね
星くずの頃


転んだらふわふわでした新雪は
 ....
アンダンテ追いかけて追いかけていても君が見えない陽射しの中で


抱きしめる速度ですれ違う風はセルリアン、君の瞳に映る


炭酸の雨///下弦の月をマドラーで浸しても味なんてないまま
 ....
こたつの中で寝息を立てるあなたを今夜蜜柑のように剥いて。

口移しに食べる蜜柑あたたかいあなたの体温を味わう。


乱暴に蜜柑のへそ突き破るあなたの指じっと見 ....
剃髪に立ち会った日の陽の光 淡く結んだらせんのつづき



葉脈にミシンをかける神様は季節のすきまは縫い合わせない



にんにくで追い払うんだ君のこと季節外れの桜の匂い



 ....
早朝に剃刀を買うコンビニで 剃髪用です 袋いいです


昼下がり主婦がミシンを踏む音は 人を撃ち抜く練習に似て


夕暮れが鼻血のような色してた 鉄のにおいが漂って、冬


 ....
祖父の足に踏まれ続けた相方・黒いミシンは供にいきてた

舌がんを気にする母のべろ痛む心なしかわたしも気になる

風呂上がり バレンタインの後始末 のぼせる親父鼻血の勲章

君の指令かっこい ....
指組みのように身体を絡めゆく 二人で今日の夜空をつくる



ひとつずつ舌でたどれば直列の熱に融かされてゆくビイドロ



「ねえ、君にアイスピック突き立てたらブラックホールができたの ....
ふかづめした指でガラス引っ掻き鏡の向こうのカラスいじめる。

耳をとじた兎を追ってじうじうと蛇が背骨をのぼってゆく。

ひとしれずざりざりと腕に生えたうろこ包丁 ....
まぶたの裏であふれだした雨どいなぜあなたはあふれるの?レイン。

雨音よりもはげしいシャワー浴びて抱きしめられるレイン今夜も。

シーツに残る雨脚かぞえ夕べ濡れ ....
折り返す列車は濡れて雨粒の数の約束待つ河原町


烏丸のホームで制服のリボンを揺らしてあの子は白線を踏む



閉じかけた夏の絵日記直線では描けなかった桂の警鐘



高 ....
首の毛は抜けくちばしは開いたままボロのカラスが飛ぶには飛んだ  遅咲きの
  
   最初で最後

      朝顔が

 私の心

    群青に染め
行き過ぎよなぎささやかとやかましく母子乗り来る和歌山の駅
こーちゃんがこれなんでしょうかと出すクイズがぶっの答えはカマキリという
ドケットじゃなくロケットとこーちゃんにさやかが教え新大阪に
美し ....
海色に囲まれてただ、沈んでく羽毛の底に疲れた背中

抜けがらだけ置いていきやがってという人もまた何時か脱いでゆく

午前四時朝になるか夜にとどまるか。待てずなき出すのはだあれ

もう二度と ....
ビニ傘の心棒だけが側溝の蓋の隙間に刺してあります とにかく逮捕 『 幾千の

  酌み交わし 月 

  ひきかえに

  三々九度の

  今日 この 日 』




『 君 在りき

  この人生を

  愛しむ

  歩 ....
花見とは心浮立つものなれば憂いはゴミに出してから行け


弁当のウインナーの上花びらがのるを喜び頬張る幼児

初恋は染井吉野の下でキス
オトナは八重桜の下でキス
 さようなら  将来に死に装束を着せたすべての心臓たちよ



 他人から見れば大したこともなく第一話ばかり毎週流す



 分岐点で失敗→リセット…そういえばセーブした場所なんて ....
春の風笛が鳴ったら合図です羽根を使ってダッシュしなさい

さようならちょーく・いす・つくえ・らくがき・あのひとのせき・あのひとのかげ

リセットボタンをガチャガチャ押しても散りゆく花片はもう戻 ....
夕焼けの色 頬に下さい



過熱する愛を雪で形造るその身焦がして融けてゆく君

絡み合う糸は指で解けなくて もがけばさらに絡まってゆく

巻き髪を指で遊びくちづける君のおもちゃにな ....
新雪に
軽くステップ
大人気ない?
空を仰いで
ついでに食べよ!


雪が降る
「きれい」と感じる
心が戻る
君を許せて
自分も愛せて


白銀は
明日も示さず
語らな ....
クレーン車のフック空荷で巻き上げられ冬の日暮れの月に届きぬ 意を決し
 送信するも

返事みて
 壁 的にする豪速死球
君の胸で飼われるうさぎになりたいと思う今日から欠けてゆく月


思い出を糸玉にして絡めとる 躓かぬよう掬われぬよう

耳たぶに可憐に小さく花咲かす君の愛するパールホワイト


我の ....
吐く息は白いのにどうしてこんなに胸の中は悪意ばかり黒い。



ぷちぷちを潰しながらぷちぷちに潰されているよな午前三時。


殻で笑ってぐつぐつと割れないよう ....
いらっしゃいませお帰りくださいチ球はそんなにでっかくありません。


チ球の背骨の数は何本?でんぐり返りしてから数えよう。



ストロー突き立てぶくぶく ....
佐野権太さんの短歌おすすめリスト(187)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_うろこのこころ。_」- PULL.短歌4*09-3-28
「_きみのあたまの上の電波塔がすこしぼくに傾いた物語。_」- PULL.短歌6*09-3-11
「_三月のぐりん。_」- PULL.短歌3*09-3-7
◆ふゆを咲く- 千波 一 ...短歌6*09-3-2
さよならのためのリダイアル- Rin.短歌18+*09-2-8
「_でも蜜柑を包む手はいつだって五つに裂ける。_」- PULL.短歌6*09-2-6
【短歌祭参加作品】らせんの向うの昨日- はな 短歌18*08-12-8
【短歌祭参加作品】アラウンド・ザ・ワールド- 吉田ぐん ...短歌3608-12-5
【短歌祭参加作品】幼くて、伝線のM- 唐草フウ短歌3*08-12-2
黒点- 石畑由紀 ...短歌16+*08-10-23
「_おとなしい。_」- PULL.短歌5*08-10-3
「_あまどい。_」- PULL.短歌2*08-10-1
「快速特急〜阪急京都線Ⅱ〜」- Rin.短歌26*08-9-21
ボロガラス- A-29短歌2*08-9-11
はじめの秋と_終わりの夏_- シュガー ...短歌3*08-9-8
南紀の帰り- A-29短歌2*08-8-15
夏日- 唐草フウ短歌6*08-8-4
梅雨明け- A-29短歌4*08-7-19
日本の逮捕- A-29短歌2*08-7-11
今を愛せますように- シュガー ...短歌3*08-6-5
桜満開- 紅林短歌108-3-29
【短歌祭参加作品】メジャリカ・マジョルカ- ピッピ短歌1908-3-19
【短歌祭参加作品】弥生、なごりは一瞬宝石の光るような- 唐草フウ短歌11*08-3-16
夕焼けの色_頬にください- さくらほ短歌11*08-2-22
優しい雪に感謝- シュガー ...短歌3*08-2-18
- A-29短歌4*08-2-16
恋末- Wasabi 短歌608-2-12
うさぎ_月の- さくらほ短歌14*08-2-8
「_悪意。_」- PULL.短歌2*08-1-24
「_塵空。_」- PULL.短歌2*08-1-23

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