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ひとしずく
器 くちもと


遠くを
ぬぐう
ひとくちを
映す


静かな渦が
冬の曇を見る
膝の上の
鈍色の背


どこかで
どこかが
うたっ ....
棚から落ちて
壊れた箱から
ころがりいでた
あねといもうと
今日は何をして遊ぼうか


ことのほか色を見たいのに
絵の具はどれも薄れてしまった
むらさきになるまでたた ....
触れればずっと鳴りつづく
触れない気持ちがそぞろに歩く
触れるものなどないはずなのに
気づかぬうちに触れはじめている


隣り合うふたつの窓のひとつに
遠い窓の灯りがとど ....
どこまでも誰もいない
ぬれた灰色の道に
どこまでも空が落ちてくる
凛とした声が触れにくる
雨を歩むものの頬に
触れにくる


夜がひらく
さらに奥の夜をひらく ....
影と壁と風の生きものを
藪のなかから鳥が見ていた
朝にだけ現れる生きものの
羽音のような目覚めを見ていた



生きもののからだに光があたると
たくさんの傷が道にひらいた
鳥 ....
左目を右目にあげたのに
右目は涙を流さない


目が覚めたら一緒にごはんを食べよう
そう書いた手紙を残して
眠ったまま逝った人の声が
もう一度どこからか聞こえてくるまで ....
冷たさだけの空を流れる星に
母親は

わけのわからない詩を書く子より
ボーナスの出る職に就く子がほしい
と願った

堕ちる天使と微笑む地使に
自分は

わけのわからない言葉以外
 ....
暗闇れもんさんの木立 悟さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 木立 悟自由詩408-12-30
ノート(たからばこ)- 木立 悟未詩・独白506-2-18
陽雨歌- 木立 悟自由詩305-9-6
そら_Ⅰ- 木立 悟自由詩305-8-16
朝の生きもの- 木立 悟自由詩404-9-5
ノート(右目)- 木立 悟未詩・独白704-3-15
ノート(40Y・11.23)- 木立 悟未詩・独白303-11-27

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