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おちておちてくずれていく安らかな気持ち
しずんでふかくえぐりとって涙を流す無機質になる
雨音を聞き夜に帰る
あの日の夜に
去っていく後姿を見ても
愛してくれと泣き叫べないどこか冷めた頭で ....
木に耳をあて
聞こえるのは水の声
空からあふれ出す水達を受け止めた手は潤いを伝え
次々と降りかかるしずくを全身に受け止める
水は自由に体を渡り
必要なときに
必要なだけ
潤いをくれる
....
泣きながら目が覚める
当の本人達は自分の起こした過ちに気づかずに
いつもと変わらない明日を
いつもと変わらない作られた家族を
すすり泣く妹の声
頭の中でお互いがお互いを罵 ....
桜が舞う春の雪
手から離れ舞うあなたに夢うつつ
虫ピンで留め
もう飛べない剥製にして
恐怖に見開かれた目も僕だけを見つめればいい
桜舞う夜
生きて舞うあなたに
僕の目は留められた ....