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火の向こうに
もうひとつの火があり
さらに向こうの火に重なり
ひとつのようにじっとしている


一本の木が
雨を呼びつづけている
丘は近づき
わずかに崩れる


 ....
れんげ ききょう おみなえし
ひとつかみ
ひとつかみ
藍の脂の寝るところ
黒から下は夢も見ない
誰かがつけた月の名を
つぶやく濡れた毛の動き
想うものが何も無いから ....
すべては夜に
言葉でさえも
すべては音に
私ではなく



ひとつのひびき
ふたつのひびき
みっつのひびき
私ではなく



光を投げかけ
器を揺るがし ....
あらゆる景色が海へと落ちてゆく
夜の震えがいつまでも消えず
線路を青くかがやかせている
ひとつの雲が原を過ぎ
光は濡れたくぼみに落ちて
飛び交うように激しく速く
滴の空 ....
阿麻さんの木立 悟さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
降り来る言葉_XXV- 木立 悟自由詩906-11-19
れんげ_ききょう_おみなえし- 木立 悟自由詩306-2-7
サトル・キダチ- 木立 悟自由詩1006-2-7
照夜__終夜- 木立 悟自由詩3*06-1-17

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