れんげ ききょう おみなえし
木立 悟






れんげ ききょう おみなえし
ひとつかみ
ひとつかみ
藍の脂の寝るところ
黒から下は夢も見ない
誰かがつけた月の名を
つぶやく濡れた毛の動き
想うものが何も無いから
鳥はあんなに切れい綺麗
崩れることを知りながら
湯気のかたちに戸惑う鬼ども
すぎゆく詩は蟻の空
重さに沈んだ私を喰らう


れんげ ききょう おみなえし
れんげ ききょう おみなえし










自由詩 れんげ ききょう おみなえし Copyright 木立 悟 2006-02-07 23:31:11
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