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窓の向こう ほお杖ついて
しとしとしと いつ止むの?
忘れ物 風のいたずら 落ちて 悲しみ拾えずに
春だというのに 止まない 雨に
ため息こころぶん 落ちて ゆく
....
ご先祖様の温もりが
土に宿っているから
日本は大丈夫なん
命の糸がそこらじゅうにめぐらされてるん
太陽の恵みには そうしたもんがこめられてるん
そう言ったおばあちゃんが
交差点のま ....
朝か、もうすこしあとにおきだし
パンをたべ
仕事をし
お昼をいただいて
掃除や仕事をし
たいへんおなかが空き
夜ご飯を皆で囲んで
寝る前までに
いくつか日々のことをこなします
私 ....
{引用=明け透けな 夜の温度を 手ではかり}
*
{引用=
きょねんのわたしが
さくらのしたでそつぎょうをしているころ
まだはだざむいこうえんのベンチで
あなたは
またはんぶんに ....
水たまり ゆらゆら 白くのぼり 消ゆる
あたたまって 心 雲になるは ゆらゆら
申し送りの 風とともに 消ゆる
季節といえば それだけで 過ぎてゆく
はるかな る ゆらゆら
{引用=
わたしが小さく息をしたら
この胸の奥の おくで ひりりといたむ
そんなことを
あなたは知らずに
}
シーラカンスてことばが
とつぜんうかんできて
ああ、だからなんだ、と
まいにち せなかだけをみつめつづけてしまうあのこに
ふれあうことをしないのは
わたしが 化石のまま生き続けているからです ....
みぎの手と ひだりの手
どちらも とっても大切だから
ぎゅって 握りしめて
こんな あたしの手だけど
明日も
よろしくね。
ひとつづつ
束縛が剥がれていく
この先の
小さな束縛は
自分から求めて
だらけることなく
もう膨らみかけた梅の花のそばを
新しい靴で歩いてゆく
常に人の中にいると
見失うから
文字 ....
雪が降ってたさっきまで
あきらめていた にちようび
どこまでいっても にちようび
あきらめてたら
青い空
いじわる.。 カラスが いちわ
かぁって鳴いた。
風が吹くと 春は来るって
どこからか聞こえてきたから
眠ってしまった その辺り
じっと
みつめてた いちにち
もう少しかなぁ
まだかな
まだかなぁ.。
わたしの髪を切りたいという人がいる
切られてたまるか
あんたになんか
高く結い上げて
揺らしながら
誰にも負けない女になるんだから
もうすぐ
あたらしい仕事を ....
嘘くさいキャラメルは甘ったるいばかりで
それで退屈をしのごうとしているのね、きっと。ばかな女。
春はこの街にも雨をもたらす。
屋根の上のカラスが濡れて鳴いている。
しっとりと、痛く
そし ....
東の辺りに吹く風は 帰りの空
眺めては ため息 振り返っては ため息
重たくなった冬をも連れて行けずに.。
信号の青を見つめて
子供の頃に
なぜか
あれがすきだった
透きとおる青い光
あおいというより
みどりいろ
ゼリーの色
きっとおいしい色
夜の走る車から見た
夏の
ラジオのプロ野球 ....
かなしい風が 耳もとをすぎていったよ
あまりにも 切なくて ただ 聴こえないふりをしていたの
溢れるそれは 止めることをできなかったの
つと つと つ ぅ
振り返ることを忘れたの ....
いつまでも したばかりみてた はじまらない ゆらゆら
きもちぶんの おもい うかべたら すこしだけ
かるくなって とんでゆきそうね かぜがふいてきた ゆらゆら
どこへも ゆける そうな.。
....
ぬくもりを ペーパーの上に落としたら
ほと ほと と音がして
穏やかな色合いが生まれた
ずっと
ここに居られたらいいのになぁ.。
ガソリン代だけもって
4時間かけて親の家に行く
疲れるとか
辛いとか思ったら
崩れてしまうから
目的達成のみ考えていよう
乗り越えても乗り越えても
課題が向こうからやって来る
こなせこ ....
生まれたときから猫がいて
頼みもしないのに
わたしの布団の上に乗り
重い温かい
お互いさま
叱られて
毎日毎日叱られて
生きていてもしょうがない
だけど死ねないお子様は
布団のお腹に ....
きょうの きみ
もぁもぁ むぅ〜ん
ちいさくなって みえない
もぁもぁ てんてん
ほしのそら
誰もいなかった
一円玉を拾った
一円玉の面影もなく
落とすと
軽金属の音がする
汚れた傷だらけの平たい円
きれいにしてあげよう
日本の地面には
一円玉がたくさん落ちたままなのだ ....
気の早い春一番は 潮鳴りのようなおとを立て
町の上空をゆくのでした
「僕ら、結婚するかな」
彼が昨夜言ったことばが、洗っていたおさらから急に飛び出してきて、ひっこめるのに苦労しました。わたし ....
りろろ つまさき
さそわれて くつおと
みなみかぜ すぃんぐ すぃんぐ
ふぉ〜 ゆぅ〜 ♪
南の風が届くころ
足元に顔のぞかせて
上ばかり見てたら疲れるだろ?
それでも
きみは風に吹かれて嬉しそう
南の風が届くころ
ら〜いらいらい らい って
背 ....
ころころ ころがって
ころころ ころころ 笑ってる
ずっこけて いてて ころ
怒っちゃって かちんかちん ころ
負けるもんか あちちっ ころ
そっか ごめん ぷしゅー こ ....
時季の
すこ〜し 向こう
顔のぞかせて
「温かいね」
って
あしたも
逢えるかな?
*
足下から解けてゆく 春は
上着を一枚 置いてきぼりにして
君に逢いに行くんだ っ ....
庭の境に置いたサボテンに
猫が吸い寄り
すんすんしてる
ちくちくしても
まだやってる
サボテンが棘を引っ込める
わたしが触ったときには
刺したくせに
恩知らず
呼んでみるけど
....
いいひとを演じてきたけれども
やはりそれは
演じていたのだと気づいたとき
気づかれたとき
誤魔化しもできず
潔くも悪者にもなれず
固まっていた月
己の小ささに嘆く
おろおろもんもん
....
氷の張った 湖を
先割れスプーンで
つつき続ける。
スプーンは 次第に
こぼれてくるが
氷も 次第に
諦めて、水を晒しはじめる
ポットパイのような
そのやり取りに
ミ ....
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