すべてのおすすめ
川の向こう岸にあなたがいて
手のひらにちょうど収まる薄っぺらい石を
丁寧に丁寧に磨いています
わたしは何度も手を振りながら
早くこちらへ投げてよこしてと
大声で叫びます
そのたびあなた ....
つま先から頭のてっぺんにかけて
ベクトルがそのまま垂直方向に伸びて太陽

果物と同じくらい孤独
瑞々しさの極致がほったらかしだよ

ある日南の島の販売人に出会って
ポイントもつけるし安く ....
流されるように
従ってきた
働くとは
こういうものかと
思ってきたが
部品はいつか壊れるように
許容量にも
限界がある
出張先から
帰ってきての
報告で
笑いながら
居てもいな ....
風は吹いているか?

生きもののうたを
歌ったことは?


同じKEYばかり繰り返し
打ち込んでいないか?


晒されていたい。
うずくまって。
化石したと
言わんば ....
 
 
 生まれる毎にこの季節を選び
 その度にこの季節を悲しむあなた

 全ての死を悲しんでしまうやさしいあなた
 その広げすぎた両手には抱えきれない数の迷いがやってくるかもしれない
 ....
「うみ」
と書けば
白い波が寄せて返し

「そら」
と書けば
どこもでも青く

「もり」
と書けば
木々が香り

「とり」
と書けば
それは翼をもって飛びまわり

「ま ....
樹皮から生まれた
雨の夜に生まれ
落ちた
気がつけば土のなかにいて
根の森のなか
迷わず
根の細い方へ向かった
沈んでいった
――海も陸も底は暗い

まどろみながら
土と根とにひ ....
腰のものを赤く染めて鳥が鳴く。
うぶめ、と呼ばれる鳥である。
産の穢れに死んだ女は鳥となる。
ほう、と鳴くが聞こえるか。

生まぬとしても女は女と男は言う。
うぶめの悲しみを知らぬは幸福と ....
新宿の夜 ときたまそよと触れる風の
中身はともかくさわりごこちはやわらかい

日常を制御できると思っていたよ
透きとおった 鮮やかでかなしい夢がみたい

緩めたネクタイにぶらさがる全ての虫 ....
わたしたちさいしょの十年で永生には疾うに飽きてしまった。


心臓がことことと鳴る。ハロー、ハロー。はじめに頬に落ちた雨が恩寵のようだったことをまだおぼえている。産まれてすぐ吐瀉物のように泣き出 ....
きれいな三角形の甘いスイカのてっぺん
ちょっぴり齧ってみた    
・・・甘い
ちょっと固くなった食パンの角
ちょっぴり齧ってみた    
・・・香ばしい
小さい時から手放せないウサギの縫 ....
捨て金魚をした

近所に川がなかったので
人の多い駅前に捨ててみた
金魚だってわかってもらうために
「大学と手毬です 可愛がってください」とでっかく書いた
気になって一日に何回も駅 ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
【透明人間の憂鬱】

透明人間の悩みは
最近、髪の毛が薄くなってきたこと
これでも若いころは
リーゼント、ヨロシクきめて
ハマのあたりでバリバリに透明だったぜ、ってなもんで
今ではバ ....
ハピネス。
幸せについて語ろうとすれば
それは光のように輪郭をなぞって透けていく
影はすべて
光を雄弁に語るハピネス。
流れ、を捉えることが難しいのと同じくらいに
私たちが生き残るのは ....
わたし、どこやらに極楽があるとおもう
春の山道で
垂れ下がって咲いている藤の花と
それを咲かせている木が
じぶんの花も
たっぷりと咲かせているのを見ると

山藤はがむしゃらに這いのぼ ....
こんさんの自由詩おすすめリスト(136)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- アンテ自由詩7*03-10-5
ジャパネスク- nm6自由詩503-9-22
あもっく- ねなぎ自由詩603-9-21
Are_You_Wake_Up?- 大村 浩 ...自由詩1003-9-18
サマセット・シケイド- マッドビ ...自由詩103-9-18
「___」に言葉を入れてみろ- たもつ自由詩3203-9-17
幼年- 渦巻二三 ...自由詩3*03-9-14
私は石である。- 佐々宝砂自由詩24*03-9-14
その挙句に- nm6自由詩303-9-1
ハロー、ハロー。- なを自由詩403-8-21
齧る- 暗闇れも ...自由詩703-8-10
捨て金魚- 嘉村奈緒自由詩33*03-8-3
醤油- たもつ自由詩9203-7-9
透明人間と- たもつ自由詩4703-6-23
ハピネス- いとう自由詩5703-5-12
極楽の花- 渦巻二三 ...自由詩1803-4-10

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