せっかく色がついたのに
わたしにお声がかからないので、
欲望ばかりが成長しました。
(隙が無いといけない模様、本にそう書いてありました)
なので大きく育ったこのセイヨクを
ぷちん と ....
東京タワーの見える部屋がいい
と
誘ったのは
私
無心で
切れる筈のゲート
振り返ったのは
あなた
深くで
偽造された
感情で
重ねる
曖昧さで
単純だった
ひ ....
薄暗い家路をたどるわたしを
朱から群青へのグラデーションの天井が
しずかにつつみこんでいる 夕方
太陽が海のむこうへしずんでゆくときに
いつも西の空にひかっている
砂糖つぶのような ちい ....
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