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蜂の巣の体で回す日傘の柄
訪れたここそこで我が骨拾う
ミゾオチにポッカリ開く風の穴
縫い針で血芽吹くほどの詩語欲しき
夕日さす壺の深みに嵌まりしを
せせらぎの小川は歌う護岸にて
雨霰 空見つめてその表情
風ひたと止んだる木々に雫落ち
曇天の言葉ひびいて立ち尽くす
鉛のような風荒びながら常緑樹
ゆさゆさと撓り突っ立った舞踏
この調べに現代の破調聞きたし
葉桜の緑 色づき始めて
のめり込む歌の調べは ....
明るみが つぶやく
影が出来ていて
潅木に 優しい陽光が
密かに 染み渡って
今日 静かな作業を編む
コスモスを風は包み
清涼な空気は
明るさを溶かし込む
ソーダ水の輝きで ....
大地と空が
触れ合い
お互いを確かめ合って
一つに溶けている
横たわる夜は
静かな寝息が
そっと 部屋から漏れていって
夜景の街を満たす
夢 追うように
ベランダから
夜を ....