すべてのおすすめ
罪の森きみの手を取り「逃げよう」と言った途端に僕も罪人


森のなか追いかけごっこふたりして迷い込んだねもうひとつの森


瓶詰めの蝶を埋めます木の根元「飛び立つものはすべて埋めます」
 ....
飛行船はるか下方に点となり僕らふたりは帰れないまま


「ふらわぁ」と君がひとこと呟けば辺り一面芽吹きだす花


明け方に鏡の部屋に迷い込み乱れ咲いてるきみの朝顔


花園で追いかけ ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
閉ざされた空をこじ開けると
夜だった
これはもうするしかない
赤い花びらをそっとめくって
またはひらいて
潜り込む黒い蜜室
いつまでも潜ったままで
星々の干渉から逃れる
ああ 断絶 断 ....
水鉄砲空に向かって引き金引けば雨とは違うりずむさわかる?


朝露で光る蜘蛛の巣払えども蜘蛛を払わば晴れぬ我が梅雨


魚たちきらめきながら海の底反射の果てのうろこ雲かな


君の名 ....
廃校の壊れた椅子に腰かけてひとり君待つ四学期かな


朝礼で神を失う君を見てはるか昔のあの地を思う


漆黒の絶縁テープ巻きつけてアルバム燃やす十月の夜


体育館裏の壁際いつまでも ....
円とゆう音の響きに耳が溶けてゆく
その遠い背後に
灰の花びらが降ってくる午後
直立した観葉植物が
部屋の隅で孤独を体現するように
ぼくは彼女を見つめている
突差に立ち上がり灰皿を持った彼女 ....
悔恨される音楽を聴いて乱読しよう雨
一粒・一粒残酷する高低の有無を生む
カラギナンの分量違いによる悲劇の午後
ミルクが凍る白樺の貫通する曇天
大体 曖昧な理由である毎日の労働
曇り空の孕む卵 ....
ゆふぐれに君とふたりで春の墓地ここでひととき幽霊しようか


「五千年前の約束忘れたの?」花火しながら妹が問ふ


昆虫がふたりの為の出会いなど知らづに運ぶ花粉かな


警報機こわし ....
僕がこうしている間にも
みんなは難なく乗り越えてゆく
僕は車が故障したので
修理するフリをしている

もう何年も

時々車を押してみる
見飽きたこの風景とも
今日でさよならさ
とか ....
二頭の馬が夜の中を歩いている
病院の屋上で
君とあやとりをする
君が欠伸をして僕が瞬きをする

飛行機
カブト
ネクタイ
しっぽ

象のような鳴き声の強風が吹くと
君の髪がボレロ ....
石原大介さんの本木はじめさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
瓶詰めの森- 本木はじ ...短歌1604-8-26
HANGINGGARDEN- 本木はじ ...短歌9*04-8-16
夜光中- 本木はじ ...短歌3504-7-14
搾取- 本木はじ ...自由詩604-7-12
六月の明暗- 本木はじ ...短歌3*04-6-7
死期- 本木はじ ...短歌1304-5-28
再眠- 本木はじ ...自由詩404-5-25
レイニーデイ- 本木はじ ...自由詩904-5-25
廃失者- 本木はじ ...短歌2604-5-24
ポンコツ- 本木はじ ...自由詩404-5-22
カシオペア- 本木はじ ...自由詩504-5-21

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する