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雨粒に触れて 膜は破れた

私の巡ったしるしの中に

遠く、緑が燃えた



児戯の様、六番目の足を伸ばす

かそけき予感は 手のひらの中



(水盤を御覧よ、花が 踊る ....
どこへもいけない光の音が
橋の下を巡っている
水は鳴き
川は止み
雲は何かに引かれるように
ふりかえりながら海へ向かう


記憶でさえない小さな記憶
見つめる羽の目からこ ....
そして雪の中へ沈む


地上から十メートル
中空に横たわりながら
雪を待つ

冬のさなかにほおり出されて
わたしは海を夢に見る

深淵から
響いて響いて
波がわたしを呼ぶ
わ ....
少女は

夜半死んで、
乙女となって朝早く目覚める

花ほころぶよう、湯は赤く染まる

乙女は

夕べ死んで、
女となって昼過ぎに目覚める

うなじより、むせかえる花の香り ....
住宅街を奥へ奥へ
あの角を曲がれば一階が医院で
上は青灰色のマンション
隣には水色の薬局
植木鉢は全部新品の胡蝶蘭
薬剤師さんはみんな魚みたいな
目をしていて
ゆらゆらと動く
ここは水 ....
夜と同じものが立ちはだかり
窓の外は暗くにじむ
歌うは神の無い月
瑠璃色の雲の一節
苦しみの幾拍かをとどまらせて





すべての低いとどろき
午後の果て ....
わたしは 鏡のなかで待っている

あなたを待っている



あなたは なにも知らずに
平気で 素顔を のぞかせる

わたしは みとれて 口ずさむ





月明 ....
ネジさんの自由詩おすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春雷- ミゼット自由詩6*06-4-2
まばたきと冬- 木立 悟自由詩306-3-28
海をください- ミゼット自由詩5*05-12-20
蘇生- ミゼット自由詩3*05-12-7
クリニック- チアーヌ自由詩205-10-7
幽かな日- 木立 悟自由詩405-10-7
わたしは_鏡のなか- 千波 一 ...自由詩14*05-10-7

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