すべてのおすすめ
神さまも
仏さまも
信じてなんかいないけど
マリアさまのメダリオンと
十字架を首から下げてる
初詣に行って
手を合わせたりする
金縛りにあえば
般若心経なんか唱えてみたりす ....
#81
おなかのなかに
憂鬱のカタマリがある
ちょっと熱めのコーヒーを
ゆっくり飲んで
そいつを溶かしてゆく
夜はこれからだ
時間はいくらでもあるさ
....
そいつに
名前をつけろ
祈りと祝福の
すべてをこめて
そいつに
名前をつけろ
そして
その名前を
口のなかで
いとおしむように
つぶやけ
その名前を
耳元で
....
#71
ジョン、あなたに会いたかったです。
#72
にんげんだもの
わけもなく
ピー
ってさけびたくなる
そんなときって
あるよね
ねぇよ
....
人間、ヒマ過ぎるのも問題だけれど、逆に忙し過ぎてもロクなことがない。何事も度を越すとダメなのね。
忙しさの中身も問題だね。例えば、美女からのデートの誘い引くあまたで忙しいのと、低脳クライアントとの打 ....
#51
花の降る午後に
はちみつタンジェリンのどあめ
口ン中で転がしながら
歩いていきたいよ
コロラド州デンバーまで
#52
魚肉ソーセージだと思って
....
#11
この世でいちばん恐ろしいもの
それは
まなざしだ
まなざしは
簡単に人を殺す
意図するとしないとにかかわらず
交錯したまなざしは
レーザー光線よりも熱く ....
ことばは
すべて
呪文
だから
口から
音になって
発せられると同時に
指先から
文字になって
記されると同時に
それは
すべて
呪いになる
....
ねえねえ と よびかける妻の声に
ふりかえってみると そこに熊がいて
つぶらな瞳で ぼくを見つめている
月9って何チャンネルだったっけ と
テレビのリモコン片手に熊が訊く
おどろいて ....
ポチが走ってくる
ポチが尻尾を振りながら走ってくる
ポチが全速力で尻尾を振りながら走ってくる
ポチがよだれを垂らしながら全速力で尻尾を振りながら走ってくる
ポチが乳母車を弾き飛 ....
タバコを買おうと思って
コンビニまで
ぼんやり歩いてたら
ふいにジャンプしたくなった
んで
ピョーンって飛んだら
右手が何かにぶつかったんだ
そしたら
空中に
箱みたいなのがあらわれ ....
*
ロックは死んだ とか
文学は死んだ とか
ジャズは死んだ とか
詩は死んだ とか
絵画は死んだ とか
アートは死んだ とか
アイツは死んだ とか
* *
....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 ....
終わりの時には
しっかりと眼を開けていたい
そこに見えるすべてを
記憶に焼き付けて行きたいから
おとといの午後
娘と二人で近所のスーパーに行って
お菓子売り場でかれこれ30分近く
ハ ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる
新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る
夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
明日のために その1
一人でいると
寂しくて気が狂いそう
二人でいると
思わず相手を殺してしまいそう
三人でいると
口が滑ってほんとうのことを言いそうになるんだ
....
いま
この瞬間
どこかのだれかが
すべてを終わりにするためのスイッチに
その指をかけているとしても
この世界が素晴らしいことに変わりはない
雨上がり
鮮やかな緑の葉
蜘蛛の巣に ....
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