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私はやはり、と
言わざるを得ない
やはりあの{ルビ畦道=あぜみち}を
脇目も振らず
私は歩いていたのだと


炎天、真昼、陽炎
夏が侵攻していた
それはいつも匂いから始まる
濃厚な ....
 
 たった一言交わして
 すれ違うだけの人にも
 私を憶えていてほしい
 それは贅沢なことだろうか


 食卓や墓地や廃屋にさえ
 いつも人の面影があった
 私の生まれは人だから
 ....
 
 知らない街で
 洗濯物が揺れている
 風に洗われて
 青空を映しながら


 知らない道に
 鳥の羽根が落ちている
 素通りなど出来なかった
「これは大空の破片なのだ」と
 ....
湾鶴さんの和泉 輪さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
侵攻する夏_(2005.8.3)- 和泉 輪自由詩1605-8-3
人_(2004.9.25)- 和泉 輪自由詩2904-9-25
知らない街_(2003.7.18)- 和泉 輪自由詩2304-6-19

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