すべてのおすすめ
粒入りのオレンジジュース飲みながらもうやめようと思う煙草は


目を伏せて下唇を噛み締める航海はまだ始まったばかり


ハンガリー舞曲聴きつつ描く絵の少女はとわに止まったままで
 ....
黒蜜の氷菓和尚が食べるとき観音扉の奥のまばたき


猫みたいな声を出すから燃え上がる火事にみとれるひとみをなめる


無意味だと思うぼくらのやることは星と星とが抱き合う夜に


尾& ....
如月や黒いソファーに横たわるあなたの影も微笑んでいる


ゆく船のゆくえわからぬまま岸でぼくらが録音されていた夏


ケイタイを缶コーヒーのように振るきみはまだまだ宇宙に鳴れる


 ....
太陽は誰が奪った洪水のようにまばゆい詩歌たちいづこ?


ゆうえんち、どうぶつえんにすいぞくかんみんなほろびてしまえきみとか


ぼくはもう崩れてしまう塔の上きみの手首を紫にして

 ....
無垢ということばをきみはエンジェルの首とたとへる一月も冬


戦場に突如飛来す少女その名前を問わばサイレンが鳴る


ラララララきみが歌えばきみの歌、土足でだれのメロディー奪う?

 ....
手のひらを組んで祈りのかたちなら無人の廃虚に風だけが舞う


街中にひかりあふれてもう星は絵本のなかでまたたくばかり


羽根はもう風にさらわれ剥き出しの骨をひろげるだけの桜木


 ....
どれくらい寒がりかって?靴下は履いてお風呂に入ってるけど


高校生二年の僕とすれ違う冬の深夜のゆめのさかみち


爪はなぜあるのだろうかマニキュアを薬指だけ塗って出かける


薔薇 ....
かつてこの瞳の奥に刻まれしひとを想えば暮れゆく夕陽


岐路そして岐路、岐路、無数の岐路がありしばらく雪にみとれる窓辺


在る。ことでとわにみらいはうつつゆめ描くと同時にほろびてゆくわ
 ....
{引用=まだまだ探す気ですか? 
それより僕と踊りませんか?
                井上陽水『夢の中へ』}





「明日も全世界の空にオーロラが架かるでしょう」と ....
{引用=イェイ、イェイ、ぼくらはルーシーチャンスだ
イェイ、イェイ、今こそぼくらはルーシーチャンスさ
                
         ....
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる








涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感


雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
{引用=僕らって何億個もの細胞を失う為の焼却炉だね
                          ピッピ}

                                


天 ....
{引用=澄んだ光の菜の花 そうしてかざした手のひら
数を数え飽きたらすぐに ここまで走っておいで
                                
                ....
{引用=ことばを生気づける、死でもって。
                          こもん}


隻眼の雲雀ただよふおおぞらのもとより暗き世界を孕み


やさしさは午後のひかり ....
{引用=さっき見た夕暮れさえもほんものか千年あっても知るすべは無く
                                ETOILE}


木漏れ日の揺れる街路でまばたきの ....
{引用=光に向かい その光で自分たちの闇を照らす
   私たちの音楽だ すべては私たちの音楽だ
               by JEAN-LUC-GODARD『NOTREMUSIQUE』}
 ....
いつの日か宇宙の塵となることを夢見るロケット技師と甥っ子


少年は星の名前でしりとりをしている少女は欠伸をしている


フラフープ棄てる少女に土星の輪なくした土星のごときさみしさ

 ....
破裂する宇宙服からこぼれ出すはるかな草原駆けゆく少女


一片の光は遂に熟れ過ぎて落下してゆく宇宙の果実


むらさきの虚無が飛来す青空の上で吐血す宇宙飛行士


太陽のひかりときお ....
冷房のままで空き地に棄てられし軽トラックが消えた秋の日


足首に薔薇のいばらをくくりつけあなたはをどる秋と告げれば


ほとばしる滝の飛沫の花びらを浴びるあなたの背骨が欲しい


 ....
たぶんぼくはぐちゃぐちゃのどろどろのけつえきのかけめぐるたいないのはじけるだろう


傷口を更に深める部屋を出てぐいっとひらく赤い雨傘


ドライヤーで髪を乾かすときに目を閉じる あなたの ....
トランプをきるのがうまい手品師の名刺がころころ変わるのはなぜ?


テーブルに咲かせてしまった薔薇だから血にまみれつつ手に取る醤油


この剣をここに刺しますこの剣はここに刺します あら不 ....
海はまたおほきな墓地であるだろう魚たちみな水葬されて


昔、龍がいたのと妻が子に語るうろこ散らばる魚屋の庭


会ふべきか会はざるべきか点滅す横断歩道の信号の青


水性じゃなくて ....
一瞬のタイムマシーンである日付変更線を越える飛行機


あの頃は、と思い出すたび僕たちは大きな洗濯機の中まわる


気の利いた言葉浮かばづきみの笑みに複雑骨折してゆくこころ


つま ....
とりあえず、ではじまる朝の洗面所嘔吐している昨日の夢を


長いながい蝶のねむりをほどくとき薔薇の二文字のほころぶを言ふ


とうもろこし畑に無数の歯は落ちて兄弟喧嘩に暮れゆく夕陽

 ....
ブルー問ふ京の都の古家ぬけ落ち込むぼくに空指しながら


麗しき姿であれどきみに問ふ如何なる意図や人魚の胸像


高速の指の運びに混ぜられてゆく鍵盤ももはや灰色


「色たちが心中し ....
八月の暦に耳を押し付ける少年いつしか海原のうへ


生い茂る真緑の原に埋もれゆく廃工場に響け恋歌


遠回りで帰る夜道に横たわる近道えらびし野うさぎの母


飛行機を追うてふもとの村 ....
われ先にわれこそ先にと同じ日に蒔かれた姉妹の朝顔の咲く


狩りそして狩られることの無き国の王女の不在のごとき静けさ


水中を沈みゆくバス、運転手、乗客らみなほほえむ夏日


コン ....
A型のあなた翼を折りたたみ夢の背中へ落下してゆく


B型のあなた昆虫採集を投げ出し籠の中で寝ている


C型のあなた視界に映る朝こことは違ふ世界の夜明け


O型のあなた肯定し続け ....
遠き田の隅に孤独は佇みて親しきわれの呼ぶ声を待つ


白きゆり手折る微々たるゆびさきの力でわれをあやむるおまえ


君が代をふたりで唄うさつまいも甘き田舎の夏の縁側


 ....
エジプトに眠る少年少女らの夢であるかもこの世のすべて



着物から覗くあなたの白い脚 幽体離脱の感覚を知る





水色の街へと渡る鉄橋の錆びた思い出ながれゆく河
 ....
ルナクさんの本木はじめさんおすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
yuruiharu- 本木はじ ...短歌506-3-31
【短歌祭参加作品】contre_le_sexism- 本木はじ ...短歌9*06-3-6
butterfly- 本木はじ ...短歌1006-2-28
elephant- 本木はじ ...短歌906-1-31
修羅場- 本木はじ ...短歌606-1-15
遭難- 本木はじ ...短歌806-1-13
群青日和- 本木はじ ...短歌1106-1-8
七十五分の一秒- 本木はじ ...短歌505-12-25
青い闇の警告- 本木はじ ...短歌8*05-12-15
LU-CY_CHANNCEE- 本木はじ ...短歌705-12-1
不和誘導- 本木はじ ...短歌32+05-11-26
Aquilo- 本木はじ ...短歌9*05-11-20
幾つか、わたしの名前を- 本木はじ ...短歌11*05-11-19
儀式模倣- 本木はじ ...短歌10*05-11-8
灯台に棲む夢を見たんだ_- 本木はじ ...短歌12*05-10-31
NOTREMUSIQUE- 本木はじ ...短歌1405-10-25
【短歌祭参加作品】宇宙葬- 本木はじ ...短歌14*05-10-17
宇宙葬前奏曲- 本木はじ ...短歌1505-10-13
early_autumn- 本木はじ ...短歌805-10-8
殻ー(XXXI)- 本木はじ ...短歌1005-10-5
トリックスター- 本木はじ ...短歌805-9-30
青のエチュード- 本木はじ ...短歌905-9-23
星屑ろんりねす- 本木はじ ...短歌1405-9-14
装飾の鹿- 本木はじ ...短歌1305-9-6
第三芸術- 本木はじ ...短歌1905-8-25
八月生まれ- 本木はじ ...短歌1705-8-15
真夏の禁猟区- 本木はじ ...短歌1505-8-11
転調- 本木はじ ...短歌905-7-14
転向。あるいは秋のいかづちの降る- 本木はじ ...短歌1205-7-12
永遠に氷- 本木はじ ...短歌1505-7-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する