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こぼれ落ちる涙に
いとしさを聴く
ときには
いらだちを聴き
いたずらもいましめも聴く
わたしたちは温度を知っている
あるいは
温度の選択を知っている
....
降りそそぐものは、波です
満ちてゆく潮風に
しおれることも
ときには
開花
白銀は、あこがれですか
うらがわですか
ゆるやかになきます
あの、下弦
背中を ....
飛ぶ鳥の名前などは
どうでもいいことかも知れない
晴天をかもめ、
夕暮れには
からす
一応の名前で
呼んではみるけれど、
きっと何かが間違っている
かれらは一途 ....
想いと
ことばは
まったくのべつもの
あまりにも似通っている、べつもの
うまれた想いを、
そのままことばに乗せられる、と
そんな気がしてしまう
ことばの背中に、
....
{引用=
一、やわらかいものたち
みなもの月が
やわらかそうで
みんなたのしく眺めていたね
そして
だれかが
つかまえようとして
バシャリと濡れてしまっていたね
....
誘われるがままに満ちて
そこから浴槽は
沈んでいった
ずぶ濡れている猫の目に
だれかが今夜も
つきを呼ぶ
いっそ炎を浴びてしまえたら
それは
手遅れかも知 ....
ひとつ
勝負をしませんか
少年少女にやさしいあそび
せーの、で
向かい合ったなら
互いにえがおをつかまえましょう
これまでのこと
これからのこと
ひみつのま ....
くちびるは濡れるから
ことばもいつか
濡れてしまう
めぐみと呼ぶには
砂ぼこりが多すぎる
古びてゆく壁に耳を寄せたら
わからない音だけが
あふれて
古びていたの ....
ほつれた糸はよるをゆく
いつか
余裕をうしなえば
たやすく降られてしまうから
どの肩も
つかれつかれて
しなだれてしまう
うらも
おもても
やわらかいのに
ひとつの ....
嫌われることに震える両手は
ひとを切らずに
済んだかい
置き去りの身に震える素足は
ひとを捨てずに
来たのかい
おそろしいものは
いつも
わからないのに
....
このゆびを
のぞんで降りたきみですか、
しずかな熱も
いそぎゆく風も
そのゆくすえは
つながってゆく気がして
荒れたくちびるを、恥じらう
ふゆです
やさしさ ....
とじゆく風にひらかれて
それがあるいは逆だとしても
なおさら地図は
紙切れとなる
吐息はつまり消える熱
硝子に映る秒針を
遠ざけるものは
いつでも
そばに
....
{引用=
一、ハッピー・バースデー
たとえば今日が
誰かの命日かも知れなくても
生まれたあなたに
おめでとう
そうして
またひとつ
わたしは欠ける
たとえば今 ....
{引用=
一、この手
誰かと比べてみたならば
大きい小さいは
あるかも知れないけれど
空はあまりに広いし
海はあまりに重たくて
ほら、
ひとの手は
どうしようもないくらいに
....
{引用=
一、斜塔
あの塔は
いつ崩れても
おかしくはない
と
その
語りは
誰かにとって
あたらしきを築き
誰かにとって
もはや
壊れたままのかけらで
見えないはず ....
{引用=
一、ヘヴンズ・ヒル
枯れることなく
花の咲きみだれても
それは
開くことをしない
閉じられたままの
かなしみの
すそ
風が
つねに優しいならば
怯えるこ ....
そらにもよ
でっかいそらが まつんだと
まんずだまって みあげてみれ
そっだらここちが するもんだでよ
ふしぎなもんさな
なしてかな
はらっぱはよ うみのすみっこなんだと
うなば ....
しらないものが多すぎて
わたしたちはいつも
上手におぼれる
陽射しとは
なにを探し出すための
あかりだろう
こたえなどわかる筈もなく
求めるわけもなく
わたしたちはいつも
上 ....
僕は
あの木のてっぺんに上りたい、と
あこがれてみただけだよ
幹にふれて
枝をみあげて
ただそれだけで
服を破いたわけでもなく
すり傷を負ったわけでもなく
あこがれてみただ ....
つきの誘いにうみは揺れ
えいえんのわかれが
ちぎられてゆく
みずのかがみに映るのは
浮かびのひかりか
しずみのそこか
こたえをつかめぬまま
円い波だけが
のこされて
ここ ....
人それぞれに歩みは異なり
知ってか知らずか
寄り添い或いは遠ざかり
ときには
いずれが頭であるのかを迷いながら
もしくは迷われながら
人それぞれに
異なる歩みは終わらない
かくして ....
爪からこぼれる蜜の香りは
やさしく手毬に
塗り込めましょう
今宵
千切れてしまう羽はいくつ
枯れてしまう草木はいくつ
夜露は静かに
鏡となって
子守唄がにじみます
いつわりの片鱗 ....
さなぎがさなぎを終えようとする
待ち受ける憂いの数々は
渦を巻く歓びのなかで
やわらかに
刃となる
饒舌なのぞみはいつも
逃れるすべを根絶やしにして
油彩画はただ
鱗粉にま ....
理由をお尋ねしても構いませんか
無用な物事に慣れてしまえば
あなたの哀しみと同等に
わたしも哀しいのです
涙の理由を
お尋ねしても構いませんか
夕闇のなかを
誰も彼もが急ぎ足 ....
結び目を
ほどこうとする指先は
きみの吐息の熱さのなかで
やわらかに
能動のつもり、の
受動となる
名を呼ぶほどに
ひとみはひとみの鏡となって
きみは時折
ひとりで勝手に向こうへ ....
{引用=
元素の記号に音を託して、
ひとつの譜をここに。
それぞれの元素たちの姿を探しつつ、
あそびに流れてみませんか。}
●Fe(鉄)
フェンス越し ....
逢うことは必ずしも救いとならない
つかめない泡のなかで
幾百の約束は
いさぎよく果てるためだけに
咲き誇る
散りゆく夜の
風たちは
雨に満たずに群れをなす
寄る辺をしずかに願い ....
手は届かない
だから
わたしは指をくわえる
手は届かない
だから
わたしは素直にのぞむ
手は届かない
だから
わたしは
ポトリと落ちた果実をよろこぶ
非力な諸手で果実を ....
のら犬がいた
そいつは
安全な距離を保ちながら
一生懸命に
オレを吠えた
かるく
しっぽが揺れていた
もとは白かっただろうに
よごれた茶色が寂しかった
砂利道にし ....
どこへ続くかなんて知らない
と
呟きながら
レールを敷き詰める私
そのレールを通るのは
私ではなく
どこかの
誰か
私の役目は
それを眺めて
続きの途絶えを防ぐこと ....
ルナクさんの千波 一也さんおすすめリスト
(167)
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カテゴリ
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日付
いのちの音階
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千波 一 ...
自由詩
16*
06-12-28
二十三夜
-
千波 一 ...
自由詩
14*
06-12-27
黄金へ向かう鳥
-
千波 一 ...
自由詩
17*
06-12-26
わたりゆく手紙
-
千波 一 ...
自由詩
19*
06-12-25
小詩集【肯定ペンギンの消えたコロニー】
-
千波 一 ...
自由詩
14*
06-12-23
星座
-
千波 一 ...
自由詩
12*
06-12-22
にらめっこ
-
千波 一 ...
自由詩
13*
06-12-21
遠雷
-
千波 一 ...
自由詩
20*
06-12-20
むらさき刺繍
-
千波 一 ...
自由詩
19*
06-12-19
チェイン・ア・ラ・モード
-
千波 一 ...
自由詩
21*
06-12-16
雪の香
-
千波 一 ...
自由詩
18*
06-12-15
十一月はバラード
-
千波 一 ...
自由詩
15*
06-12-14
小詩集【シンメトリー・パンドラ】
-
千波 一 ...
自由詩
22*
06-12-12
小詩集【ちいさなてのひら】
-
千波 一 ...
自由詩
18*
06-12-5
小詩集【ルナ区の片隅で少年少女は】
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千波 一 ...
自由詩
19*
06-11-5
小詩集【招かれざる客をあばく夕べの招待状】
-
千波 一 ...
自由詩
15*
06-10-25
したっけな
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千波 一 ...
自由詩
21*
06-10-12
八月のさかな
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千波 一 ...
自由詩
21*
06-10-12
静と動の子守歌
-
千波 一 ...
自由詩
14+*
06-10-7
水没ハーモニー
-
千波 一 ...
自由詩
19*
06-10-5
蛇行
-
千波 一 ...
自由詩
17*
06-10-4
十五夜
-
千波 一 ...
自由詩
17*
06-9-28
十三夜
-
千波 一 ...
自由詩
12*
06-9-28
成就
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千波 一 ...
自由詩
11*
06-9-27
ももいろ玩具
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千波 一 ...
自由詩
12*
06-9-15
◆元素の譜
-
千波 一 ...
短歌
15*
06-9-15
川霧
-
千波 一 ...
自由詩
12*
06-9-14
手は届かない
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千波 一 ...
自由詩
12*
06-9-13
久しぶりに微笑んだ
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千波 一 ...
自由詩
15*
06-9-12
私はレールを敷き詰める
-
千波 一 ...
自由詩
11*
06-9-2
1
2
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5
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