星が刺さるほどに冴え返って

赤く爛れた月がうずくまっている

砂利を踏む音だけが

近い

門構えを超えると

冷たい墓石の間から

卒塔婆の墨字が倒れかかる

かねてか ....
不愉快な言葉を見つけたときに
あなたはどうしますか
食べますか
吐きますか
潰しますか

猫みたいに大切な言葉を
おもちゃにして
爪で引き裂いて
ずたずたにして
面白そうに眺めてか ....
僕はいま

サンサンに照りつける

太陽をよけるため

大きな木の下で

本を黙々と読んでいる

自分がこの世界にいる

ころころと気持ちがいい緩い風が吹き

さらさらと近 ....
私には孤独がない

あなたが
孤独と呼ぶものは
ただ
声を求めてる

くちびる 重ねても
あなたの孤独は変わらない

私には孤独がない
私はもう
ここにはいない

あなたが ....
息を 
わたしたちは潜めて 
東の空の彼方から 
春がやって来るのを 
待ち侘びていた 

夜明けに 
うすい紫の風が
わたしたちの 
頭の上を撫でながら 
通り抜けてゆくとき ....
普段は意識しない夕焼けを
今日は眺めて見たいと思った
前に見たのを覚えていないからか
最後に見た日より凄く綺麗だった気がする

紅い閃光の間を割るように白い雲
少し目が痛かった
なぜだか ....
夜電気もつけない部屋で

ぼくはベットの上で体育座りして

自分の膝を抱えて

泣いていた

何に泣いているのか

わからない

隣でなっている

ガラスでできた

も ....
君の手はあまりに冷たいから
突然背中に触れられると
思わず身震いしてしまう

君はそんな僕の様子に
少しだけむくれてみせて
少しだけ拗ねた目をして

きっと笑ってくれている

離さ ....
傘を
返してほしい

名残りの雪は
綿のコートには冷たすぎて
ひとりで帰れる自信がないから

あの桜もようの紅い傘は
ほんとうはすこし空々しいから
好きではないのだけれど

 ....
君の言う単なる恋愛に
僕は幾度となく涙を流してきた



君の言う単なる恋愛に
僕は幾度となく命をかけてきた



なぜなら
そこに世界で一番大切な真実があるから



 ....
     ふと思いついて、昔書いた詩を投稿してみま
     す。一九九〇年から一九九四年ぐらいまでに
     書いたものを、自分の中では「初期詩篇」と
     呼んでいます(それ以前に書い ....
もしもボクが

プリンくらいの柔らかさで

アナタを受け止めようとしたら

アナタの哀しみのトゲトゲに

貫かれてしまうから

ましゅまろくらいの

柔らかさで

居たいと ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた


「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
『新着メール一件』

やっと来た返信メール

少し時間をあけて私も返信

そこには少しのイヂワルを込めて

そこには沢山のダイスキを込めて
手すり
よく冷えているので
天からの雪
形のままに

地面
よく冷えているので
やがては雪
透き通った氷の柱に

どこに
人語を介する
なにが
人語を解する

中谷ダイア ....
(下記の文章中には話の流れ上、性的な表現が多数含まれます。18歳未満の方はご遠慮頂いた方がいいかもしれません。)

 今から15年も前の話である。
 私はその頃、大阪の堺市にある大病院の研修医を ....
冷えた夜が
低地を這っている
これもまたもうひとつの
忘れられた夜であろうか
――あの人は
  貴重な生を召し上がりました
何ひとつ 言い残すことはなく
混沌の角度で経験は薄まってゆく
 ....
たとえば
カーテン越しの陽だまりに
できるだけぽつんと
たよりなく座ってみる

時計の針の
こちこちという音だけが
胸にひびくように
明るみの中で目をとじる

いつの日かお ....
それは綺麗な海岸の砂
流されて戻っていくうちに
綺麗になったような
そんな色をしている

こんな所に愚痴を落としたら
明日には綺麗になるのだろうか
そんな愚かな考えは波に漂う

それ ....
ここ最近の寒さに慣れ
僕の街では冬の華を
見ることないままに
この時期を終えてしまう

テレビでは{ルビ冬華=ふゆばな}のニュース
まだ僕の街には咲かない
一粒の種でも分けて欲しい
そ ....
君と僕とを繋ぐのは
見えない手錠の様なもの
かなり前から付けていた様で
もう、付けている事すら忘れていた

最近気づいたんだ
少し右腕が軽くなっていることに
歩く度に右手が自由なことを
 ....
 風通し悪い部屋
 北窓の部屋

 たばこで煙ってる部屋
 ぼくが途方にくれてる部屋

 新しいベッドがきた
 寝心地はいい

 なんでも人や物のせいにすることは止めた
 時間をま ....
鎌倉に住む私は
古びた寺の庭園の水の滴で岩を掘る
{ルビ水琴窟=すいきんくつ}の{ルビ音=ね}を忘れ
日々グレーのスーツに身をまとい
コンクリートの街並みに染まる石像群の一人として
朝の川の ....
 
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
現代詩フォーラムの皆様
あけましておめでとうございます。
今年も管理人様はじめ会員の皆様の
御健康と御健筆をお祈り申し上げます。
ついでにアタシのご飯も
グレードアップしますように
お祈りしちゃいます ....
僕らは今日も一緒に歌った
だけどそれは永遠には続かない
今年はここでみんなで歌えた
来年も全員がここにいるのか
ほんとうは誰も知らないんだ

この星は汚れゆき
戦争は終わらない
歌い終 ....
冷たい北風に煽られ
凍える霙に打たれても
白樫の木は黙して耐え抜く


容赦ない吹雪の最中
総てを失う事の恐ろしさに
怯えてはならない
大地深く張り巡らした根の先より
明日への滋養を ....
12月の夕暮れに注ぐ
眩しいだけの陽光が
白壁に弾かれて
僕の目に付き刺さる

自然に流れる涙には
何の感情も込もってない
急いでいる訳じゃなく
探している訳じゃなく

道の端にう ....
漆黒と名のつく夜に もうひとつ
名前をつけるとしたなら
僕なら 愛と名づけるかもしれない

寂しい顔も 苦しい顔も 泣き顔も
暗い この{ルビ時間=トキ}なら
自分だけのものに できるもの ....
街路樹にへばりついた電飾を見て
綺麗だなと思う心と同じほど
毒々しいと思う心もあって

静寂の午後11時
肩に仕事を抱えつつ
終電に遅れないように

少し駆け
少し歩いて

立ち ....
けんごさんのおすすめリスト(180)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
密会- アシタバ自由詩106-4-11
意趣返し- あおば未詩・独白5+*06-4-9
僕と君と麦わら帽子と本___第一章- こめ自由詩606-3-28
鳥になって- umineko自由詩7*06-3-25
春はあけぼの- 落合朱美自由詩4006-3-3
夕焼け- 海月自由詩2*06-2-28
不良品のオルゴール- こめ自由詩3+06-2-28
君の手はあまりに冷たいから- 松本 卓 ...自由詩6*06-2-26
余寒- 落合朱美自由詩2406-2-25
ラブレターを書きつづけた男の遺言状- 恋月 ぴ ...自由詩32+*06-2-19
初期詩篇選集「尾行者の音楽」- 岡部淳太 ...自由詩7*06-2-12
ましゅまろ- 自由詩4*06-2-9
金(キム)- 馬野ミキ自由詩90+*06-1-22
Re:- 朱華自由詩2*06-1-22
「ポエムだというなら分かる」- 小池房枝自由詩7*06-1-19
セックスボランティア(R18)- 宮前のん散文(批評 ...53+*06-1-18
雨になる前に- 岡部淳太 ...自由詩10*06-1-17
Lesson- 落合朱美自由詩40*06-1-15
それは- 海月自由詩2+*06-1-15
君の街- 海月自由詩2*06-1-13
理解- 海月自由詩5*06-1-11
ヘルプミーしてえなぁ- 炭本 樹 ...自由詩906-1-11
空の色- 服部 剛自由詩10*06-1-7
私はとても小さいので- 松本 涼自由詩114+*06-1-2
みつゆびついてごあいさつ- 落合朱美携帯写真+ ...28*06-1-1
この胸の潮騒を聴いて- とうどう ...自由詩9*05-12-31
白樫物語- 恋月 ぴ ...自由詩29*05-12-31
冬休み- 松本 卓 ...自由詩2*05-12-30
ほたる- 仲本いす ...未詩・独白2*05-12-29
捻くれもんのクリスマス- 松本 卓 ...自由詩4*05-12-26

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