元気に
明るく
楽しく
暮らせたら
いいのにな
人を笑わせ
己を笑い
人に頭を下げる
人に馬鹿と言われる
人に陰口を叩かれる。
笑顔がふんわり
心が和む
週休2日は必要 ....
{ルビ飛沫=しぶき}を浴びた眼鏡を外し
まだ見えている右目を{ルビ瞑=つむ}り
ほぼ見えてない左目を{ルビ顰=しか}め
道行く人にはどう見えるのか
そんな愚問を過ぎらせながら
信号が ....
愛されたあの日
愛したあの日
月が満ち
海の中
海の泡となった。
そして星となった。
本気で愛していた。
くしゃみをした。
泣いた泣き明かした。
星座をたどって
元来た場所 ....
あなたに似ている
と。言われたくありませんでした
わたしはわたしに過ぎず
あなたのクローンではないのだから
あなたがいなければ
生を授かることはありませんでした
それだけは否定でき ....
親の為
夫の為
子供の為
年老いた母
自分を犠牲に
愛情を振りまいた
泣き崩れて泣きに泣いた
不幸の数だけ喜びは増える
生命保険が満期になり
家族を国内旅行に
招待するって ....
オレンジジュースをコップに入れて
飲んでいる時、貴方の顔が
僕の頭にぶつかった
でも君は平気!と何もなかったように
君の部屋にはアマリリスが2つある
クロネコヤマトで配ってあると言う
....
意味も無く天井を眺めると
ヤニで微かに濁る壁を通り越して
或る日の横顔が浮かんでくる
空間に溶け込んだ表情は
手を伸ばせば頬に触れれるようで
近づけば温もりを感じれるようで
あるはずの ....
二日遅れのホワイトデーの
白いリボンを髪にのせて
ふわりと回ってみせる君は
大きくなったら
メイドになりたい
という
人様に奉仕したいとは
見あげた心がけだ
と
解釈は準備してお ....
給料日まであと二日
財布の中には二千円
日に吸う煙草は二箱で
計算上は問題無し
最近一週間を紐解けば
晩飯はカレーしか食べてない
昼飯はおにぎり二つ
酒も飲めずに遊びも行けず
....
?.
ヒヨドリたちが庭に現れる
鳥は歌うものだと思っていた
あれは
叫びだ
桜木町から横浜に向かう道で
君は叫んで
何度も叫んで
アスファルトの上に寝転がって
....
雨が降ればいいと思う
雨が降ればいいと思う
泣きそうなわたしの上に
でも泣けないわたしの上に
雨が降ればいいと思う
雨が降ればいいと思う
涙の枯れたあなたの上に
あのひと ....
ある日
少年の中に
戦争が充満する
少年の中に
潮騒が充満する
少年の中に
愛情が充満する
少年の中に
故郷が充満する
ある日
少年の中に
憎悪が充満 ....
秋が訪れれば またひとつ
目じりに刻まれる年輪のようなもの
早いもので開け放した窓の外では
秋の虫たちが鳴き始めている
この様に季節が巡るのであれば
歳を重ねてしまうのも致し方無い事
抗っ ....
額の汗を無造作に拭うあいつより
きれいに畳んだハンカチで汗を拭う
そんな男のひとに憧れてしまう
えっと…そんなひとなら
細い指先に挟んだボールペンを
くるくる器用に回したりして
わたしのこ ....
八時間労働の中で光を浴びない日々が続いている
ロボットみたいに無表情で無難に仕事をこなす
ただロボット違うのは愛想笑いが使えるかどうか
生真面目で左右に目もくれずに真っ直ぐ進むだけ
そ ....
丸い生きもの
閉じかけた
小さく細いまなざし
右よりも左が大きい
風で傷んだ
艶の無い肉体
自分のための四肢を失い
うるおいだけがあふれんばかりの
何も感じず
何も見 ....
青空が、気持ち良くて。
飛び出したんだ。
さぁ、掴まえにいこうか。
?
その駅の名前の由来は周りに木がたくさん在るため
と、言い伝えられている
その駅を降りる
と、青々しい匂いが鼻を掠めた
大きな木陰や小さな木陰はユラユラ揺れて
夏でも涼し ....
メモ帳
新規開店のはずだった
開かれたメモ帳を
ぎこちなく
クリックしてから
今朝の予定を書き殴る
殴られて
痛いから
メモ帳は泣くんだよと
巫山戯ていたら
遅刻するよと
....
引っ越したアパートは
薬屋の二階だった
辺りには小さな商店しかなかったが
近くに大きな川が流れていて
君の心を支えながら
よく土手を歩いた
神社には大きな桜の樹があって
薄紅の季節を ....
いま掴もうとしているモノを
離しなさい
離さないと本当に大切なモノを
掴むことは出来ない
狂信することの妄執が
世界を歪んで見せている
ただそれだけのこと
そのことに
早く気づきなさい ....
夜道を一人で
歩く
ちょっと怖い
冒険
花火をしている公園
拳銃の音と勘違い
ブッソウだ。
女性は心細いと思う
木々が寝静まり
ヒグラシが鳴く
親子連れがいて
網を持って ....
答案用紙に名前を書き
試験官の合図とともに
問題用紙をめくる
そこには詩の問題があった
この日のために自分は
努力してきたのか
がんばってきたのか
我慢してきたのか
もう ....
チーカマ食って
ビールが美味い
あコンタクト外れた
すぐつける
一人酒
手酌酒
演歌を聞きながら
燻し銀に浸る
暑さにも寒さにも
負けない体を持ち
昼寝をする
夜も知らぬ ....
わたしがサミーラと知り合ったのは
見知らぬ国への好奇心と
ちょっとした向学心
辞書を引き引き書いた拙い手紙を
赤と青の縁飾りも可愛い封筒に入れて
生まれてはじめての海外文通
切手一枚でつな ....
押入れの中で目覚めると
いつものように優しくなってる
手も足もおもいっきり伸ばして
指先の細かい部品までもが
思いやりに溢れている
感謝の言葉は誰に対しても
正確に発することができ ....
どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
手を後にあて
優しさを表現する
気を使っているんだよ
守ってやるんだよと言う
魔法を使い
テキパキと用事をこなす。
頭を使い
手抜きを考える
毎日笑顔で楽しく
踊りましょう
....
1.
もわもわ
と、ふくれあがる嫉妬心
あなたが遠くをみつめるその先に
見えるはずのない影を見ては
心に広がる黒い雲
2.
クルクル
と、まわる私の猜疑心
ゆう ....
風、吹き
障子が揺れた時
襖から、祖母が顔を出した
時は既に遅く
襖から、祖母が顔を出した
葬儀の前夜
その白い布の下から
祖母が顔を出した
少年が泣いた 時は既に遅く
祖母が死 ....
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