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銀版をおおった北斗七星はちいさくまるくよぞらにひかっていた。この光景を誰かとみたかったろう。おそらくせかいが終わるころはじまる頃あなたとあのとむそーやのように屋根であなたとみたかったそういやはっくるべ .... パーティーは散々だった
おやすみ、のあいさつの方角へと
だいだい色のシロップが
ゆっくりと流れて 
しだいに
粘性を増してゆく、
夜の


水の底で ゆうべ、まき散らされて
わたし ....
小さな小さな小人に語る この火の行方は何処へと?

小さな小さな小人が語る 行方などボクたちが知るはずはないと

勇気と希望と赤く波打つ血潮とちょっとの向上心

おまけにカルシウムの豊富な ....
腐った葡萄を投げ捨てろ

国道あたりに投げ捨てろ

トラックの車輪ではじけて

アスファルトに染みこんで

どす黒くかたまってやがる

(ああ、デラウエア・巨峰・ピオーネ!)

 ....
こんこんこん。
と、
扉がいったので。

とんとんとん。
と、
返しました。

外に出る。
と、

誰もいませんでした。








 ....
どこからかまた盗賊が来て
盗んでいった
かまぼこ板だけなら良かった
かまぼこまで盗まれたら
僕ら家族はかまぼこを食べられない

子供たちは泥棒さんが来た、と大はしゃぎし
とりわけ下の子は ....
たぷたぷ揺れて


君は遊ぶ


シャンプーは手の届くところで
夢と現実を隔てる


掌で掬う仕草に夢はゆらゆら
バスタブの愛は緩やかに萌えて


外は季節外れの木枯らし
 ....
バスの回数券を一枚ずつ切り離す
私たちの遊びは既に失効している
終わりがないプレイルームで
延々と始まりだけが続き
つまるところ距離が無いという意味の部屋で
初めて見た虹を汚らし ....
クライン二錠℃ ガーゼ切る風はe蝶choのテーゼ
太陽風の落下傘下で酸化する 賛美歌ルマの3カーヴ×2で緑青
may草の足元LD-ME異相さレル蟻 Suiとテラス(遠景区)
1000の刑が宣誓サ ....
ソロモン王の魔法の指輪をもってたら
この子とおはなしできるのに

あの人のかってるチワワの兄弟たちは
ヤクザマンションの生産工場でいまもスシ詰め

ト ....
「何といっても詩は青春の文学だからなあ」


旬を逸して
まだ辞世にも遠く
── 誰にも満足せず
来た道をそのまま
宣すべき決意よりも旨い着想を好むとは
ますますもって僕は僕らしくなっ ....
生まれ ささげ 手わたし 去る
鏡のなかに増えてゆく
誰もいない家並みに
打ち寄せるすべての見えないもの
やわらかく 冷たく
悲しいもの


暗がりに立つ光の線が
自 ....
電車のカベを
明るいデジタル色に塗りつぶし
小さな文字が見える
たくさんならんで見える
隣接する隙間では
カッサンドラ王女が踊る
灰色の塗の粉を踏んで
微かな足音を残す
ひたむきな兵士 ....
 刺激の多いこの街では 日替わり定食が大人気だ

 誰かが誰かの噂をする 毎日主人公はかわる

 今日は誰が 王様になるのだろう

 今日は誰が 貧乏くじを引くのだろう

 誰かが ....
西に向かって
連戦錬磨の
新幹線が走る夜

各駅停車で行く
新宿に着くと
黄色い山手線が見える

それは昔のこと
今は見えない昔に
見えない色の
見えない顔して
つながらな ....
不快でしょうな

女性器の匂いが此れと同じなら

遊郭の唇が此れと同じなら

花売り娘の目ん玉が此れと同じなら


なんだってお前はそんなことを言いやがる

お ....
座ル女の像
大平原
岩国の米軍基地の事で
自由自在

草を踏み固めた道は続く
葦は三本
脳幹と運と
無粋に今日も無粋に今日も

昭和五十三年
裏庭の櫟の下で
拗ねた節を聞いた
 ....
雨の夜
宙に惑うのは
報われなかった
言の葉の亡霊たち

人を傷つける為に生まれました
見下す為に生まれました
罵倒する為に
揶揄する為に

己に言い訳する為に生まれました ....
せっかく外に出たのだから
妻と娘に土産を買って帰りたかった
二人が泣いて喜ぶようなものではなく
小さな包みのもので構わない
ほんの少し甘いお菓子で
お土産買ってきたよ
あら、ありがとう ....
ちょっと昔のニッポンは
大昔のニッポンにつながっている
ただひとつ
そこでは
だれも
ニッポンなど知らないのだ
私は懸命に
ニッポン人だと
そう繰り返したのだけれど
その美しい村の人 ....
悪気のない がんばれ が僕の気持ちをすりつぶす

悪気のない がんばれ が僕の今までを否定する

悪気のない がんばれ が僕の歩みをとめる

悪気のない がんばれ が僕に愛想笑いをさせる
 ....
詩には死、セックス、汚物、精神病、薬、銃
これがお決まり

詩には愛、自然、美、メルヘン
これも定番

詩を詠む人は自意識過剰な寂しがり屋
大方の印象


全身で自己を表現する詩詠 ....
立っているだけで構いませんからと
レジ係を頼まれる
お客さんがカウンターにやって来ても
その言葉を忠実に守り立っているだけにする
約束事のように一人また一人と列に並び始める
お弁当コ ....
三発目のライダーキックが、
不発に終わった時。
ジューの命運は尽きていた。

だが、
ここで敗北を、
認める事は出来ない。

来る金目鯛星人の襲撃を、
眼前に ....
「もも」のような人だった
夏の始まり
胃のあたりにひどい痛みを訴えて
青白くやつれていった
食べものの好みが変わって
「ガン」かもしれないと感じた
不意に 人生の何分の一かを失う と思った ....
月のしずく
やどる草陰

いともたやすく
朝陽にとける

心ころころ
恋心にも似て

儚きものこそ
うつくしく

しばし留めん
愛しきすがた

とまっている
港に静かに
笑いと夜がふってくる
ガラス張りの体のなかに
小さな傷跡が
古い子守り歌を
歌っている

明日を懐かしむ
風の歌

稲穂が揺れて
はずかしそうだ
なつかしい歌がきこえた

もう歌詞なんて忘れてしまったんだけど
 小さなころ大好きだったのは
        よく覚えてたさ

このところの僕はそんなこと
 どうだっていいなんて思ってた ....
真っ暗い僕の部屋に 僕の鼓動だけが響いてる
誰も探してはくれない
誰も答えはくれない

{ルビI looks a if me were dead=僕はまるで死人のよう}

どうしたら気づい ....
時の気まぐれにさぁMicrophone
握り締めるって具合に抵抗していこう
世の中にKick、揺らいだ後はPunchぐらいって弱っ
四苦八苦なんてそんなもんだ、要は。

沸き立つ殺気立つ鼓動 ....
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