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月がのぼるころ
あたたかな屋根の下で
ふたりすごしたい
言葉なんて
いらないの
ただ寄り添って
手をつないで
眠るまで一緒に
繊細な
レースのように
張られた
蜘蛛の糸
雨粒が
ちらちらと輝いて
小さなガラス玉みたいで
でも
まん中に
鎮座する蜘蛛にとっては
今日は空振り
雨粒だけが
今日 ....
暗闇
夜の間に
泣いた?
朝露になって
きらきら光る涙は
もうすぐ
こぼれ落ちそう
もう泣かないで
朝がきたから
てるてるぼうず
晴れやかな明日を
約束してくれる
てるてるぼうず
かわいいのに
首から吊すなんて
かわいそうな気がするの
だから
置いとくだけで
お願いしよう ....
過去も未来も
空に還っても
あなただけを
愛してる。
その男は
音もなく戸口に立っていた。
帽子を深く被って
顔はよく見えない。
ーあんたの夢を買うよ。
ー・・・
ーあんたの夢を買うよ。
やっと答えた。
ーどんな夢 ....
鼻腔に遺された
親友のお骨の匂い
身体に染付いた
病院の匂い
金木犀でもなんでもいいから
どうか消して
いい香りで
わたしをいっぱいにして
明日が
世界の終わりだといいな
なにもかも
誰もがいなくなる
ううん
やっぱり
いなくなるのは
わたしだけでいいかな
終わりの日は
もうすぐそこに
ある気がしてるの ....
眠れなかった寒い朝には
あったかいココアなんか
飲みたいな
ふたり
ひっついて
離れないで
パジャマ着たままで
そろそろ出かける時間だなんていいながら
はやく着替えなきゃなんて ....
真っ暗な夜空に
月が顔を出した
月のない夜空は
少し怖くて
笑顔のように
ゆっくりと
月が出はじめた
「ボクの一生とは関係ない」
そうきっぱり言い切ったあなたが
ほんとに好きだったんだ
そんな風に
はっきり言えるところが特に
わたしはその時
ブランコ漕いで
どこ吹く風でわらっ ....
ポイントなんて(気にしない)
ポイントゼロでも(気にしない)
ゼロ続きでも(気にしない)
せっかく書いたコトノハを
ゼロだからって(deleteするなよ)
心のなかの(かたまりを)
....
じゃぶじゃぶと
水音立てて 顔洗う
真夏の恋の
すっぴん勝負
遠い遠いむかしに
しっかり閉めたドアを
ノックする音が聞こえる
だれ?
わたしは
おそれつつ
ドアに近寄る
ノックの音はやさしく
そう
ドアを開ける日が
そこまできている