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だから君は裂けた無花果の散乱した道を
歩いていった
もう少しで笑ってくれるのだろうか
それとも僕に気づかずに去っていくのだろうか
(いつも見ないふりをして)
だから僕は君を見ないふりをし ....
皹入る空に吐息
(ステンドグラスに手をかざす)
冷血の雲になって
夜空を漂った
(粉々の破片)
雲の白鳥は、闇の境界線の上
(黒色のガラス/夜空)
湖とは、沈められた記憶のことだった
....
白紙のような夜には
目を瞑れば金色の旋律が細い糸をゆったりと垂らして(何処にいった)
時を止めたようにさらさらと揺れているので―――――・・・落ちていく―――――
落ちていく記憶 ....