私は、横を向いて眠ります。
少しでも、あなたの吐息を感じていたいから。
私は、手を伸ばしてあなたに触れるのです。
でも、キスを落とせないのは私が臆病だからでしょう。
私は、あなたが好き ....
僕はブーメランを期待して
君にくさいセリフを言ったのだけど
ちっとも返事が返ってこない
心配して見に行ったら
しまった
君はイチコロでまいっていたらしい
声を聴いていたんだよ
冷たい手足を
投げ出して
ランプが震えても
時計が途切れても
夢と踊っていたんだよ
大きな影を
いっぱいに
まばたきを忘れても
ノッ ....
さよなら国は
朝でも 夜でも
「さよなら」とあいさつします。
みんな みんな
笑顔で「さよなら」をかわします。
時には おじぎまで
時には なみだまで
ボクがいる ....
おもちゃを買ってあげるから、
駄々をこねてはいけないわ。
お気に入りのドレスを汚されては堪らないの!
ほら、わくわくするでしょう。
夜中に食べるプリンのように。
ひとつ聞きたいことが ....
街路図には
方位が記されていないので
正しい道順はもうわからない
人影のないアーケイドを逆順に進めば
三番街と一番街のあいだに
二番街がない
封鎖された地下通路から
川底 ....
街中ですっ転んだ
視界にあるのは人の脚
何事も無かったかのように通り過ぎる脚
立ち止まってこちらに視線を投げかけている脚
スーツの脚
ジーパンの脚
スカートの脚
ルーズソック ....
1 2