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何を忘れたかったのだろう
街に一つしかない小さな駅で
男は窓の外に向かって手を振った
無人のホームでは鉢植えに植えられた
カモミールの花がゆれるばかり
やがて男を乗せた列車が発車すると
駅 ....
男は冷蔵庫の中で傘を飼育している
夜の方が良く育つときいたので
朝になるとわくわくしながら傘に定規をあてるのだが
傘の長さが変わっていることはなく
その度にがっかりする
けれど男は知 ....
街中ですっ転んだ
視界にあるのは人の脚

何事も無かったかのように通り過ぎる脚
立ち止まってこちらに視線を投げかけている脚

スーツの脚
ジーパンの脚
スカートの脚
ルーズソック ....
ばらさんのたもつさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
七人の男(手を振る男)- たもつ自由詩41*05-7-12
七人の男(傘を育てる男)- たもつ自由詩4705-7-7
人の脚- たもつ自由詩2103-4-2

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