少女タオに捧ぐうた
第2の地球
少女は道を見ていました
まっすぐな瞳がまっすぐな道とぶつかると
きしきしと
痛む音が道の上を流れました
少女は道を行きました
はじまりがおわりに続いていたけれど
躊躇することなく
少女は行きました
きしきしと
道が伸びていくのに
躊躇することなく
少女は
少女はふと立ち止まりました
道は弧を描きました
生まれては死んでいくようにと
道は少女を包んでいきました
それはただ愛とだけ呼ばれてしまったけれど
生まれては死んでいくようにと
少しだけ哀しい音色で呼ばれてしまったけれど
それからというものの
全ての迷うものたちに
少女は道しるべとなりました
まっすぐな瞳が
少女の誇りでした
それは
道の憧れでした
続く道の名は少女タオ
少女タオに捧ぐうた