すべてのおすすめ
かじりかけの春にあきて
手離すように
雪が吹雪いて
どこに
隠れて
泣いてるの
さすっては
旅立ってしまう
花びらのよう
紙に包まれて
つけられた火
焼けてく匂い
こびりつく灰
からまる 雪
うかれた 後
ほどかれぬ香
きらいなのに
かよう こない てんめつ
つづく からだ たちかげ
さらへ みえる くろつち
おおう まぶた ゆきとけ
ねたて ふんだ ざらじゃら
ひえた といき さまされ
なぜと ....
くま っころころ
まく っかぜ
きいろの
おくれげ
ひそめた
えりもと
とんでけ
とんでけ
なきむしも
ころっころころ
けりけん ぱっ
かかっていた淵が
木の内側から
咲き 産まれ
飛翔と
知る時間もおかずに
闇のまま 飛び立つ
雲は まだ眠る
陽は あちら側
凍結した 雫が
おちない 純情
....
めん棒が
ぬぐう
世間体
誰 も知らない
色
誰にも 触らせない
かかしに たよる
おお ばか さん
あおっ ちろい
まるの かむり
いがぐれた
いびき
はい びじょん かざる
たくましい たけのぼう
の あしもと
ころがっ ....
風が 開いた
土の 群れ
巻かれて
上がる
梳いた
炉
はぐれゆく
胸に
破 削り
天陽
流し込む
なんで 私が
あなたの詩が好きかっていうと
ソウルフル だからだよ
どんな アプローチでも 言葉も形
完璧じゃない
音や みてくれから くるものが
ほっとけない感じなんだ
....
ミルク飴 の包み紙
くちょっと 丸めた
剥がされた まるみ
ころがされ とろけ
消えた
つられた 無類の栞
かけられた 風の綱
そこから はなれなさい
かさばって 誰も
助けにはこないの
逃げる足音
深く さとす
色あせた カーテン
抜き打ちの 眩暈
....
荒れるといった 天候はやはり
買い物に行こうと 車だしたら
あたった
ふきさらしの 水田に積まれた雪は
風にたたかれて 横に 流れる
降る雪と 流れる雪で
前も 後ろ も見 ....
はけ が とどいて
ぬられる めと て
ほおばる いろいし
つめたい みみたぶ
ひ に すか され
ひ に こげ つき
そら の くに よ
ほほ さらわせ て
て ぶくろう
ほけちょ
たるんだ
ゆめ み
あしあと ついばんでる
って ふく ろ
あ ほう
雪の 蝉は
冬に 生まれて
お日様に 溶けて
ぽとりと 落ちる
ほら
とんでいく
マジか ネタかって なんだろ
本気か 遊びかって ことかな
それは でも
いったん 言葉にした時から
すでに 詩にした時から
言の葉 の 受け継ぎの中に 展開されて
ひとり ....
ねむらない 転回
の上
めざめようと 立つ
剥がれていく
瞼 こすれ
短くとも
大破 の 孤独
燃やしたい
卵二個とひきかえに
体を売った 女の子
てびきした 少年
十代らしい
権力のある大人が
相手 らしい
新聞記事 外国の記事
よいわるいではなく
よわい立場で
....
かたまって いる
つめたい ひかり
ひとつ だきしめたら
しずかに とけていく
おおきな てに ふれ
おちていく ちいさな
きょう の しずく
ゆるやかに ゆびさ ....
障子を そりで 滑る
目で 滑る
黒い瞳は 夜で
誰かが つぶやいた
名前が 揺れて
ずっと そばにいるんだ
閉めた囲いの
中
すべっていくんだ
茶碗の中につがれた
乾燥した お茶の葉
の だし水
海から
山から
やってきて
とことこ 二階に
あげられて
私のものだ
わっこ ほっこ ゆぎっこ ちみで
なして おらえのほうさ ふるなだべ
まんじ あさはやぐがら おぎでしゃ
みぢ こしゃねば あるがれねべた
ゆぎっこ つもって あるがれねべた
....
えんぴつの上についてる
消しゴム は
何を書いてるのか
知らないけど
間違いは 消す
正解も 消す
袖 の 小鶴 が 遠のく
こすれた城への 道 薄れ
つづられて ひろげられて
すすけた手 にじみよる矢
玉揺り篭の奥 くり抜かれ
流れに咲いた 冷たい刺青
すすり ....
破りとって
消えないという事に
みつけない
さらわれて
くず にした さっき
ぬるくなった キィ
叩き付けたいのに
整った 配列 に
とりもどして しまう
ひとみ ....
かたやま なごる くれた つき
ふさがる やみの さする かみ
とほうに さとす ひかる あさ
つづれぬ えふで かこう むね
スプーンに 乗っている
人待ち指
のぞきこんでは
大きな眼ばかり
いたずらに
一周させて
どうしても
のみほしてしまいたい
ポーズは
さっき
はじめた
こうこう みお とぎり
かけ め まゆ しぶき
こくうり くち つむり
ほされる ゆび のさき
きりなみ ほほ さすり
もえいる くさ わだち
かたらせた たまひこ つむぎ
そとえだひ ののほほ ふれる
つきゆいた みほのみ ほして
せになくや ままむく ひめか
さよう に
増す
ばったり
倒れこむ まつ毛
傘は 持っています から
から
きかせたい のでしょう
告げたい から
から
さよう なら
から から傘
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