かたゆき
砂木




かかっていた淵が
木の内側から
咲き 産まれ

飛翔と
知る時間もおかずに
闇のまま 飛び立つ

雲は まだ眠る
陽は あちら側

凍結した 雫が
おちない 純情

寒さも感じない
朝しかない 朝

そろいの 交差
暖める雪 の上







自由詩 かたゆき Copyright 砂木 2005-02-24 00:54:33
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