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背中に羽がついていますよ

あなた見えないのですね

忙しすぎて 首が回らないみたい


熱心に遠眼鏡を 見てらっしゃるのね

天使が見える?

それは地球を一周して あなた自身 ....
パンと珈琲と絶妙な目玉焼き―
それだけで

眼差しと沈黙と即席の悪意―
それだけで

唇と両腕とベッドの上で呼ぶ名前―
それだけで

朝と昼と自分だけの夜―
それだけで、十分だなん ....
やたらと動きのよい男は
チーフを取り出して涙を拭う
そして顔を傾けて囁く
女は台本通りに今宵二度目の愛を誓い
嗚呼、悲劇などないのだ、と


そして舞台袖の暗がりでは
黒髪を撫でつけた ....
{引用=先生、いかがお過ごしでしょうか。
こうして便りを書くのも久しぶりですね。
思えば立ち止まって振り返る度に、
僕はこうして先生へ手紙を書いている気がします。}


あの頃、先生がいな ....
笑うことが苦手な君は()の中で笑っている

掴んだ言葉や色を

悲しみの下地に上塗りする

黒の透けた白い肌が

本当の君から目を反らす

人々は摘んで食べては

口々においし ....
君がすっかり冷ましてくれた空は
ベルベットのように濃紺
余映がまだ少しオレンジがかっているけど
その独りよがりだった熱も
直に消えてしまうでしょう

どうかしていた、
どうかしていたんだ ....
あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けているもの
どんなにあかい林檎でも
その甘さをもってしなければ
結末のないお話

あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けてい ....
金がなくても踊りませんか
足がなくとも踊りませんか
顔がないなら踊りませんか
何もないなら踊りませんか

探し物はなんですか
見つけにくいものですか
アマゾンにもありませんか
ビートポ ....
君は僕に喉が渇いているのか、と聞いた。
乾いている、と応えると
君は持っていた一杯の水を
砂の上へとすべて零した。
形を崩して落ちてゆく様を綺麗だと思った。
潤っていく砂はまるでそこだけ生ま ....
白い壁を見よ

神秘のベールを纏う白い肌の君よ
徐々にはだけてゆく官能を追う
我らすべて君の虜、白い肌を這う尺取虫
全貌を望み君の乳房で眠る、あるいは
君に裏切られたものは落下して大地に横 ....
間もなく熱情は冬の下に眠る
鈍る空気の衣に袖を通し
理由のない予感に胸骨は青々と
眼の奥の恥ずかしがりやは瑪瑙、震える

背中の闇に呼ばれてる
(または夢、幾層もの熱が見る)
ひとつ節の ....
坂の途中で電車を眺めたあの頃の独り
緩やかなカーブで、芳ばしい匂いのするwindsを過ぎて
ブランコのあるLEMONが見えてくる
手前の鞄屋のおばさんに声の要らない挨拶をして
少し早い時期に紅 ....
{引用=もし、もしいつか自分が子供を持つことになるのであれば
まずはじめに、土を踏ませてやりたい}

親鳥のもとを離れ旋回する羽は
ふわりふわりと人の波に襲われ
海は、海はまだかと
空は、 ....
ひかりの反射を免れて曇り空の跡
つめたい水を浴びて閉じてゆく肌と
つめたい川に隔てられた母子
幾度も破かれては繰り返す眠りのうちに
再生されてゆく喉

結末の骨より吹きすさぶ逃げる月の速度 ....
同じベンチで話していたはずなのに
いつしか君は二階の窓辺に立つようになった
僕は君に逢いに窓の下へと通うようになり
見上げるかたちで君と話すようになった

やがて君は窓辺に立つこともなくなり ....
君が僕の靴紐を踏んでばかりいるから
また蝶を結ばなきゃならない

気泡が溢れた街は少しばかり辛い
栓をあけたまま数日もすればそれはもう飲めたもんじゃないが
今日の街はコークのように黒くて
 ....
最後のひと粒まで絞り出したと思っていた
種袋の中から再び種はとめどなく溢れて
私の足下を濡らします

蔓はのびて再び身体はとらわれ
私は動脈をあずけ蕾をひらくことに専念します
この柔らかい ....
綺麗を飾ればコサージュのような言葉
オーガンジーにシフォン、ローズの多重層
華やかなだけならば、脈がなくても事足りる

赤褐色の壁の向こうへハンマーを打ちつけて
さあ腹の底から泣いてみなさい ....
きみという少年時代の秘境について
そこに恐れていたものなど何一つなかった
きみに吹く嵐は去り時をわきまえていたし
きみの森に虎なんかいなかった
過ち達は気前よく十字を切って
帰り道に気を ....
伝書鳩がやってきて、クルックと一言

窓辺でギターを弾かないでください
そこから落ちるなんてもってのほか
宙に浮く、それは林檎の役目でしょう
風に揺られて雨に打たれて
ある時ぽとりと落ちる ....
{引用=決して君には映らないのに
何故君は私に映るのだろう}

林檎の皮を剥こうとも君ほどの素顔はない
時の奥にみる廃虚のように
冬の底に横たわるマグマのように
不謹慎ながら、なんて君の炎 ....
星の数だけ浮かんだそれぞれ孤独なロダンと
それぞれ頭の中で試されるモダニズム
泣きべそをかいた子供が唯一カギを持つこの城で
誰も知らない自分だけの
誰も知らない自分だけの
宇宙へと旅立ちます ....
人知れず錆びていく駅の鉄の柱達
開線当初の嬉々とした輝きは
今や夕暮れに溶け込んであまりにも静か

僕らを囲むすべてが知られることのない歴史を持ち寄って
今日を構築してる
遡ればほとんどの ....
私がまだシロツメクサの繁る果てしない部屋の中で
喉は泉のように潤い
すべてが書かれている事すら知らなかった頃
とても小さな幸運を探す可能性を秘めていた私の朝
名誉でも報酬でもない景色が窓枠の内 ....
{引用=しにがみ達は安堵の笑みをもって軽やかに表面を撫でてゆく
次第に露になってゆくその裸体がすべて明らかになった時
私達は知ることをやめるだろう}

無知に臆病なライオン達が双眼鏡をもって立 ....
線路の上の林檎のような
男と女の営み

線路の上の林檎のような
私の心臓

絶頂はそろそろかたかたと
思わせぶりにやってくる

線路が震えるだろう
それは林檎に向けて必ずやってくる ....
{引用=死して尚も取引される彼
死を回避しながらも墓石に値をつける詐欺師の群れ
安らかな終焉にまだ続きがあったなら
それでも彼は穏やかに旅立っただろうか}

シャーマン達が今日も街中で炎を焚 ....
半透明な一日の中の朝が溢した
色のついたある一点を探しにいく

近況、そんな穏やかな毎日です


晴れた日の傘のように
言葉たちは眠っています
だから私はペンを置いて
モールス信号の ....
コン コン と叩けば

コン コン と骨の音がする

君は何処? と問えば

私は此処  と返ってくる

部屋はまるで君の肺のように
さりげなく わざとらしく
君の空気に満ちている ....
{引用=1

2

3

4

5


僕が赤ん坊だったように
君がまだ若葉であるように
真っ白なキャンバスでさえ
絶えず変化をしている

広大な土地も
同じような ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
shall_have_wings.- 瑠王自由詩6*10-4-20
贅沢- 瑠王自由詩7*10-4-19
観劇- 瑠王自由詩9*10-4-14
こころについての手紙- 瑠王散文(批評 ...4+*10-4-8
いつも()の中で笑っている君が- 瑠王自由詩8*10-4-5
君がすっかり冷ましてくれた空は- 瑠王自由詩9*10-3-31
未完成な林檎- 瑠王自由詩4*10-3-29
踊りませんか- 瑠王自由詩4*10-3-16
そして君から九番目の詩- 瑠王自由詩5*10-3-12
白い壁を見よ- 瑠王自由詩5*10-3-8
間もなく熱情は冬の下に眠る- 瑠王自由詩4*10-3-4
マロニエ通りを歩いた頃- 瑠王自由詩7*10-2-25
本当のことを知りたい- 瑠王自由詩12*10-2-18
逃げる月の速度- 瑠王自由詩7*10-2-16
そのベンチに置かれた一対の革靴について- 瑠王自由詩8*10-2-11
君が僕の靴紐を踏んでばかりいるから- 瑠王自由詩5*10-2-10
vespertine- 瑠王自由詩5*10-2-4
break_reform- 瑠王自由詩6+*10-1-29
きみという少年時代の秘境について- 瑠王自由詩8*10-1-25
伝書鳩がやってきて- 瑠王自由詩4*10-1-21
ゆらめき- 瑠王携帯写真+ ...13*10-1-8
toilet- 瑠王自由詩8*10-1-5
骨達- 瑠王自由詩8*09-12-24
本当の名前- 瑠王自由詩5*09-12-18
理と迷信- 瑠王自由詩6*09-12-11
線路の上の林檎のような- 瑠王自由詩5*09-12-2
鳩の多い街- 瑠王自由詩4*09-11-26
水槽の中の日々- 瑠王自由詩9*09-11-11
可愛い秘密- 瑠王自由詩9*09-10-23
その二分間のための詩- 瑠王自由詩5*09-10-17

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